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【がんばってます】最新号
   (掲載:2006年11月)
     

 本紙9月号の「ファミリーハウスあい」佐伯美和さんからの紹介で、大学時代の同級生で大の友人・西宮由貴子さんを訪ねました。
 松山市南高井町。親水公園として有名な杖ノ淵公園の近くにある「ジョブサポートえひめ」が西宮さんの仕事場です。「ジョブサポートえひめ」は精神障害者を対象に2年間の職業訓練を行う施設で、西宮さんは1年生の副担任として配食サービスや体育などを担当。訓練生と一緒に活動しながら就労に向けた支援に力を入れています。
(「ジョブサポートえひめ」の概要は記事の下段に掲載)


「ジョブサポートえひめ」にて

〜こちらの配食サービスについて詳しく聞かせて下さい

 月・水・金曜日に、近くの学校や企業に昼のお弁当をお届けしていて、月曜が70食くらい、水・金曜が約130〜140食です。だいたいはスタッフ3名と1年生の10人で調理や盛り付けに当たります。「グッジョブ弁当」って名前を付けているんですけど、メニュー表や箸袋などは訓練生がデザインしています。お弁当の上に置く紙は毎日日替わりで、今日のメニューとか食べてくれる人へのメッセージを訓練生の方に交代で書いてもらっています。その紙には感想の欄もあって、「おいしかったよ」とかいろいろと書いて下さっていて。励みになっています。

〜配食のない日はどのような訓練をしていますか?

 調理準備やパソコン講習などです。火曜日は午後に砥部の体育館でバレーボールをしています。訓練生の方は、以前は自宅や病院や作業所で安静を心がけて生活されてきていて、運動をしていた方は少ないんですよ。体力もついて、とても楽しくされています。この間、中予のスポレクに出たんですけど、意外に強くて優勝しました。訓練の関係で勝っても県大会には行けないから、優勝しなくてもいいんですよと言ったんですけど(笑)。木曜日は午前中は講議などを入れています。入校した頃には病気や食についてなどを学びます。それから就職や簿記など、その時々に応じた授業があります。土日は休みです。

〜どういうサポートを心がけていますか?

 けっこう毎日必死で(笑)。少し前までは考える時間もなかったです。仕事が終わって帰ったら、すぐに寝ていたんですよ。でも最近は、帰ってから少し自分の時間が持てるようになってきて、やっと慣れてきたかなって。
 2年生の実習先も少し担当しているんですけど、やっぱり『就職』という目的があるので、1年生なら、1年半後社会に出て働けるようになるには自分は何をしたらいいかというのを、一つひとつの作業の中で考えています。自分の現状を見つめてもらって、自分の体力がどのくらいで就職するにはどのくらいの体力がないといけないのか、今の自分はどのくらいの事ができるのか、何を身に付けていけばいいのか、自分自身に気付いてもらえるようにサポートしていきたいと毎日思ってます。その人それぞれの能力や特性があるので、一人ひとりの人を大事に接していきたいと思います。

〜西宮さんがこのような仕事を選んだきっかけは?

 進学のきっかけは高校の先生に勧められてという単純なものだったんですけど、精神保健福祉士になろうと思ったのは大学3年の終わりに実習に行った時で。学校で勉強しているだけでは宙に浮いた感じで見えなかったんですけど、実際に障害を抱えられた方の思いを聞いて、何かできることはないかなと思って、この道に進もうと思いました。精神障害者の方は、「あきらめる」ということで病状が安定することがあるんですよ。私が出会った患者さんの中で、昔技術職をされていた方がいて、その方は自分は働ける、働きたいと思っているのに実際は病状が安定していなくて。家族とも会えない状態になっているけどすごく家族に会いたくて。そのような葛藤の中で何かがあれば病状が悪くなってしまって、その反対に求めずにいれば心が安定して生活ができるんです。でも、それってすごく寂しいなと思ったんですよ。本当に少しでも、その人たちがあきらめるものが少なくなればいいなと思って。家族や仕事をあきらめないでも生活ができる支援が少しでもできればと思っています。

〜この仕事をしていて、良かったと思う時は?

 今はまだ、訓練生が頑張っているのを見て「ああ、頑張ろう」っていう思いが強いです。訓練生の人たちが、その人に合った、その人の望む所で、長く続けられる職に就いてもらえたらいいなと思っています。仕事は、悩むこともあるけど、毎日楽しいです。大学の先生も「生き生きしとるね」ってよく言って下さいます。あまり仕事をしているという感じがなくて(笑)。人間として付き合える時が本当に楽しいです。

【ジョブサポートえひめ】 

 社団法人 愛媛県精神障害者福祉会連合会(略:ひめかれん)が運営する障害者能力開発訓練施設。愛媛県が同団体に委託して2005年6月に開設されました。
 定員は10名/1年で、訓練期間は2年。年1回募集で4月入校。訓練内容は主に、◎昼食弁当の配食サービス◎パソコン基礎技能の習得で、お弁当の加工や配達、食材の管理、パソコンを使った売上げの管理などの訓練を通じて働くことを体験し、基本的な生活習慣、労働週間、技能等を習得。個々の適正に合わせて就労に向けての訓練を実施します。
 対象者は◎就労意欲があり、週5回の集団訓練が可能な人◎精神保健福祉手帳の所得者、もしくは所得の意志がある人◎症状が安定し、就労が可能な状態にあることが確認できる人。願書出願先はハローワークの障害者相談窓口。1日体験も実施する予定です。

●問い合わせは「ジョブサポートえひめ」
松山市南高井町1306-2
電話:089-970-3310、eメール:jobsupport@sky.quolia.com

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