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展示会が行われる
『ギャラリーキャメルK』の
カフェコーナーにて |
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茶道を習っていまして、「水指が欲しいな」という単純な思いから、砥部の伝統産業会館で行われている陶芸教室に通うようになりました。お茶碗なら楽とか萩とか唐津など、有名どころが多くありますよね。でも水指って数が少なくて、なかなか思うようなものが手に入らないんです。それなら自分の気に入るものを作ってみようと思ったのがきっかけです。
ろくろで作った水指はよく売られているので、自分だけのオリジナルのものが作れたらということで、手びねりで作っています。陶芸教室のある一人の先生が、私が作っていた水指をご覧になって、「あなたは水指を専門に作り続けたら、もしかするとすごく良いものができますよ」と言って下さったんです。それでその気になりましたね(笑)。砥部で2年、松山市内の陶芸クラブに通って4年目くらいなので、ここ6年は水指ばかり作っていますね。
やっぱりお茶を習っているからですね。私がお茶を習っている所は、古くてとても趣のある本格的な茶室で、その茶室に合うものを作ることが目標です。それでも、なかなか思うようなものができないですね。水指は、茶室に置いた時に目立ってはいけないんですね。お茶碗や棗、茶入れなどは主役になっても、水指はあくまでも脇役なので。主張せず場を濁さないように、要らないものはそぎ落として茶室に合うものを作りたいです。
それから、作品ができたら、必ずお教室に持っていって使ってもらっています。お茶の先生がとても気さくな楽しい方で、他の生徒さんからも「ここは良かった」とか「ここはこうした方がいい」と、いろいろ評を言って頂けるんですね。そこから勉強させて頂いて、また次の作品に生かすという繰り返しです。
水指って何か奥が深くて、使ってみないと善し悪しが分からないところがありますね。最初は軽いものを思って作っていたんですが、薄いと水もれしてしまう場合がありました。水もれ防止にはよく水止めの上薬が使われるのですが、それを使うと風情が損なわれてしまうので、水止めをせずに作りたいと思っています。でも厚く作ると、水を入れたらずいぶん重くて使い勝手が悪くなってしまうので、そのあたりを調節しながら作るようにしています。
お茶道具を置く一貫棚というのがあって、そこに置いてみて映えるかどうかとか、茶杓で汲むのに小さすぎず品の良い口の大きさにするのも難しいですね。
ほとんどが自宅で、倉庫を使っています。お教室だと時間がなくて、陶芸教室に行くのは月に2回ほど。教えてもらう時と焼く時くらいですね。自分で窯を持って本格的にするとなると経費がかるので、生活雑器なども作っていかないと成り立ちませんし、家族の理解も必要ですから。私、一応主婦なので(笑)。主人が自営業で、私は事務をしています。事務と家事の合間に作っているのであまり数はできませんが、今の形で、気に入ったものを作っていければと思っています。
自分で時間を決めてしているんです。今日は午後から事務をしようという時や、今日は夕方から手の込んだ料理をしようという時、今日は朝カレーを炊いておいておけば昼から時間が使えるなというように、午前と午後、夕食後の時間を、作品づくりと兼ね合わせながら予定を立ててしています。夕食後、倉庫にこもって作ることが多いですね。作品は一度に作っていくことはできなくて、乾燥させておく時間も必要なんですね。あまり欲張っても一度にはできないから、部分的に、ここまでしようと決めてしています。蓋がある水指でしたら、乾燥の具合にもよりますが3日くらいかけて完成させていきます。
昨年くらいから作品展に出品するようになって、近く一つの作品展に出す計画です。今度の個展は1年前に予約していたので、重なっているんです。その準備もしつつなので、忙しいですね!でも楽しいです。
若手のプロの方が作ったお茶碗などをいろいろと見るのも、私の一つの趣味です。丁寧に作られていて、それでいて勢いがあって、一生懸命に作っているのを見るのが楽しいですね。お茶の先生や陶芸教室で一緒にしている方から学ぶものも多いです。
インタビュー中、何度となく「楽しいです」と言葉が出る中村さん。水指の魅力を追い求めた中村さんの作品をぜひご覧下さい。
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