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→【地域の情報】最新号 |
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| 今年の元旦、観光都市・松山に、ガラス美術館を中核として、カフェや庭園やショップを楽しむことのできる複合施設・『道後ぎやまんの庭』がオープンしました。 | ||||||||||||||
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玄関を入ると、右手はガラス美術館。『ぎやまんガラスミュージアム』と呼ばれているように、ガラスが『びいどろ』とか『ぎやまん』と言われていた時代のガラス工芸品を中心に、江戸切り子や、明治、大正、昭和の時代のガラスまで、約300点が展示されています。江戸ガラス、和ガラスの常設美術館は珍しく、規模も最大のものです。 美術館の見学は後にして、同館館長で陶芸家でもある野間美紀さんに、カフェのテラスでお話を伺うことにしました。
明治27年に建てられた道後温泉本館は、当時ではたいへん珍しかった三層楼の建物で、屋根の上に乗っている振鷺閣には赤いガラス(ぎやまん)が今も残っています。1階部分には、赤青黄色の色ガラスが市松模様で入っていたとか。その建物の美しさに惹かれて全国からお客様が来たという歴史から、『道後ぎやまん100年物語』をコンセプトとして、この施設がつくられたということです。 池に面したカフェには、心地良い木の香りを感じながら、長い回廊を渡って行きます。きらきら光る水面やかわいい花々が、目に飛び込んできます。カフェまでのこのアプローチで、すっかり豊かな気分になっているのが不思議です。 池を配した庭園は、温泉街のホテルが立ち並ぶ中にできた森をイメージ。陽の光や輝きや、水のゆらめきなどをガラスと連動させたもので、ガーデニングのデザインも手掛ける館長さんの設計です。池の周りには、春咲きの球根がたくさん植えられているので、暖かな季節になれば、花が次々と咲き揃ってもっと素敵な庭になりそうです。夜はライトアップもされます。 カフェでは、地産地消の観点で、地元の食材にこだわった料理が出されます。庭に面したテラスは大きなスペースが割かれ、どこからも庭が見渡せます。ショップでは、創作ものから普段つかう器まで、集められています。見るだけでも楽しい空間です。
びいどろは、非常にきゃしゃで軽そうに見えますが、鉛を多く含んでいるので、見た目よりも重いのが特徴。器としての実用性はあまりなく、ほぼ鑑賞用であったそうです。
まだ技術が未熟な時代で、吹きむらがあったり、気泡が入っていたり、色のむらがあったりしますが、それが作品の景色なのだとか。現代人の生活空間に置いてもよくマッチする、色とデザインの器がありました。 ガラスが厚くなってくると『ぎやまん』で、美しいカットも施されるようになります。目の高さを変えて見ると、虹色が浮き出て見える作品があります。この虹色も、見つけたいものの1つです。鑑賞する時には、背伸びをしたり、しゃがんだりして、見る角度と高さを変えるのがポイントです。 エレベーターで3階へ上がり、2階へと続く展示は、明治、大正、昭和のガラスが展示されています。デザインがおしゃれになり、色合いも華やかです。カットも深くなり、江戸期にはなかったきれいな赤色も、見られるよう
2階から3階は、工芸品を初めとして、照明器具から生活用品、子どもの玩具までが展示されてあり、何だか懐かしい気持ちになるのがここの空間です。ガラス器やガラスの製品を通して、西洋への憧れと、大正ロマンの空気が伝わってきます。 「江戸期のものは、長時間同じ角度で日光などに当たると、割れやすいとかもろくなくなります。そのような条件もクリアし、震災や戦災や火災に遭うこともなく、時代を経て今に残っている和ガラスがここにあります。たいへ希少価値の高いものです。和ガラスには、日本人のDNAをくすぐる繊細さや美しさがあります」と館長さんが解説してくれました。ガラス美術館は、外から見るよりは、中に入ると意外に広く感じます。レイアウトのよく工夫された、鑑賞しやすい美術館だと感じました。
白鷺坂を下っていくと、道後温泉本館の赤いぎやまんが傾きかけた陽の光を受けて、美しく輝いていました。 びいどろやぎやまんの色と形の美しさは、残念ながらこの紙面では十分にお伝えすることができません。ぜひ、同館を訪れて本物をご覧頂きたいと思います。 |
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| 【道後ぎやまんの庭】 ▼松山市道後鷺谷町459−1▼電話:089・933・3637▼9時〜22時(カフェは24時まで)、無休 |
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