![]() |
||
|
||
→【地域の情報】最新号 |
|||||||||||||
|
|||||||||||||
新しい施設は、旧国道11号線の北に位置し、ツインドームや運動公園のすぐ近くにあります。池に面した小高い丘の上に立つばっぽの家は、白を基調にした明るい外観で、南(池の方)に面して窓が大きく取られています。中を見学させてもらうと、大きな窓が見えていた部屋は作業室となっていました。
ばっぽの家の歴史は古く、20数年に及びます。当時、愛媛県立第三養護学校の小学部に通っていた児童の保護者の人たちが、子どもたちの将来を考えて活動を始めたのが起こりです。『ばっぽ』という言葉はあまり聞き慣れませんが、お餅のこと。第三養護学校の先生が、田植えから始まり餅になるまですべてが手作りの餅にたとえて、保護者の人たちの活動に、『ばっぽの会』と名前を付けてくれたのだそうです。 活動を続けて10年目に共同作業所『ばっぽの家』を開所し、高等部を卒業した子どもたちが通う場所ができました。ところが、旧重信町下林に土地を買って建てた作業所が、2年続けて台風の被害に遭って、土砂が流入して復旧困難になるなど、保護者の人たちにとっては厳しい運営が続いていました。
ばっぽの家は、一般の職場では対応できないハンディを持った人たちのための施設。高等部を卒業してからの通所となります。創作販売事業、アルミ缶回収事業、冷蔵庫の規格外パッキンを、ゴムとマグネットの部分とに解体する事業を3つの柱としています。「少しでも工賃を上げてあげたい。世の中がそうだからといって、授産施設も工賃が下がるようであってはならない。もともと
新しい施設には、これまでばっぽの家に通所していた人が6名と、新たに7名が加わります。ほとんどが市内の通所者ですが、中には松山市や伊予市から通所してくる人もいます。 ばっぽの家では、米作りもしています。初めての収穫となった昨年は、80坪あまりの土地から約120sの米が取れました。年末には感謝祭として地元の地域おこしのグループにも手伝ってもらって、餅つき大会を催しました。4月中には、鶏小屋も建てられることになっています。
食堂に、大きな3枚の絵が掛けられていました。壁の1面が、それらの絵で覆い尽くされるほどの迫力です。色鮮やかな魅力ある作品に思えたので、作者はどのような方なのか尋ねてみると、今年度から通所することになっている方の作品だそうです。養護学校の時に美術の先生の指導を受けながら描いたものだと説明がありました。施設内を彩る絵画も種々用意されていましたが、落成式間近にこれらの絵を見た理事長の発案で、ここに飾られることになったそうです。
同法人常務理事の伊藤隆志さんに、お話を伺いました。 「法人の名前の由来は、サンタクロースのそりを引っ張るトナカイです。ハンディを持った人に、サンタクロース的な役割を果たしたいという意味。 共生とかノーマライゼーションとか言われますが、ハンディを持った人たちが一般社会に受け入れられる土壌はまだできていません。ハンディを持った人たちに関わって接してもらいたい。そこから始まると思っています。同情をするのではなく、少しでも理解をしてもらいたい。 施設の主役は、ハンディを持った人たちであることを忘れることがないように、毎朝朝礼では『命を深く慈しみ、障害者の兄弟姉妹として自立を支援させていただきます』と、職員が基本理念を唱和しています。この気持ちを、常に噛みしめて運営していかなければと思っています」。 伊藤さんは非常勤の理事として馴鹿に関わってきましたが、昨年にばっぽの家が新築されることになり、工事担当理事となったことから、毎日ハンディを持った人たちと接するようになりました。「親御さんたちの状況を見ていて、この人たちが頑張っているのに自分は何もしなくてもいいのかと…。障害を持った人たちとの直接的な関わりは1年ですが、人生において、このような仕事に関われたことは幸せで、ありがたいことですね」(伊藤さん)。保護者の方々の熱意と、周りの人たちの深い理解と協力で、新たな『ばっぽの家』がスタートしました。 |
|||||||||||||
| ■知的障害者小規模通所授産施設『ばっぽの家』 〒791-0205愛媛県東温市西岡乙3-4 TEL:089-990-1777 ■身体障害者通所授産施設『アイセルプ』 〒791-0205東温市西岡乙3-58 TEL:089-955-0088 |
|||||||||||||
|
|
|||||||||||||
|
|||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
| ▲ページのTOPへ | |
| 管理者:rinkun1@basil.ocn.ne.jp | (C)Copyright 教育情報新聞社 |