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→【地域の情報】最新号 |
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▼ 今回のワークショップで教材として使われたのは、南高情報科学部と愛媛大学教育学部住居学研究室が共同制作をしたガイドブックです。ガイドブックでは、数ある別子銅山の近代化産業遺産の中から厳選された88カ所が紹介されています。またこのガイドブックは、郷土の近代化の学習に取り組んだ南高情報科学部7年余の活動を集大成するものにもなっています。
同校は平成8年に普通科から総合学科へ移行した学校です。総合学科という言葉がまだ耳慣れなかった当時、地域に学校を知ってもらおうとHPを立ち上げたところから同校情報科学部の活動が始まりました。2年ほどたった頃、次に目指したのが、学校紹介のHPばかりでなくもっと特徴のあるHPづくりでした。 ▼新居浜市内でも南の山際に位置する同校周辺には、住友鉱山鉄道の跡が残っていたり、山根精錬所跡(通称エントツ山)があったりと、別子銅山ゆかりの遺産がたくさんあります。学校からもそれらを目にすることができる絶好の環境にあることから、新居浜の基礎をつくった別子銅山を紹介するHPをつくろうということになり、同校の取り組みが始まりました。 顧問の河野先生と部員たちは、新居浜市内の山間部に残る産業遺産を1つひとつていねいに取材し、写真を撮ったり話を聞いたりして情報収集を重ねていきました。河野先生は当時を振り返っておっしゃいます。「約束もないままに別子山へ取材に出掛けて、どこへ行ったらよいのか判らず、とにかく飛び込んだのが駐在所でした。突然にもかかわらず、駐在所の高木さんがいろいろな所へ案内して下さって、このことがたくさんの人と知り合うきっかけとなりました。鉱山の学習からスタートしたものが、心と心の交流に発展していったんですね」。 案内するから取材に行こうと声を掛けてくれるなど地域の人たちの協力が多くなり、また生徒たちもボランティアガイド養成講座に参加するなど、人とのつながりを持ったり、ふれ合う機会が自然と多くなっていきました。HPづくりから始まった活動が、大きく広がっていきました。また、インターネットで情報発信をするだけでなく、媒体を変えてみるのはどうかと愛媛大学の先生よりアドバイスを受けて、並行して進めていたのがガイドブックの制作でした。 ▼ガイドブックは、写真も文章もパソコンでの地図製作なども、全てが生徒たちの手によるものです。遺跡の通しナ
ガイドブックはA4版カラー印刷で約100ページ。1枚ずつ取り外すことができて、裏面には、メモを書き込む欄も設けられています。ページ左下には、携帯電話読み取りのQRコードもあります。現在の中身は、写真と文字だけの紹介ですが、今後は音声ガイドを入れたり、新居浜の方言での紹介を入れたりするそうです。映像情報にも全てテロップが入ります。今年度中の完成を目指しているそうです。 南高情報科学部の生徒さんたちは、緻密な取材や地域の人たちとの交流によるHPづくりが評価されたことにより、イベントに呼んでもらったり、全国的なフォーラムで発表するなど、大きな経験をたくさんしています。「人前でしゃべったり自分の気持ちを表現することが難しい生徒もいましたが、卒業する頃には自分の考えをはっきりと出すことができるようになっていたりします。成長をしたなと嬉しく思います。また、自分が住んでいるまちに、ふるさととして愛着が湧いてきているのを感じます」(同)。 ▼コンピュータルームで活動の様子を見せてもらいました。部員は現在4名です。方言での音声ガイド用の原稿をつくったり、映像にテロップを入れたり、先日のワークショップの様子をHP上に掲載する準備をしていたりと、自分の担当分野に勤しんでいました。
「発表の場を頂いたり取材にご協力を頂いたりして、機会あるごとに地域の方に助けて頂きました。生徒たちには『山がついているんだよ』と言っていましたが、活動を続けてきて、不思議なくらい歯車がかみ合わないということがなかったんですね。地域の方々の助けを頂く環境がすごいなと思っています。 人とのつながりがどんどんとできて、今に至っています。活動を通して子どもたちの変わっていく姿を見ますと、産業遺産は観光資源であると同時に、大きな教育資源でもあるなと思います。地域の方の活動は点ですが、高校生の活動が点と点をつなぐものになっていけば良いなと思います」(同)。この活動は、いずれ新居浜学『あかがねの道』として、新しい教科となって次代に引き継がれていくことになっています。 ガイドブックは、同校や新居浜市教育委員会で実費(=千2百円)で購入できます。 |
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| 初めてのワークショップ |
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現役稼働中の新居浜選鉱場、銅山鉄道が走っていた星越トンネル、社員の厚生施設として建てられた住友倶楽部など、部員たちは前日まで一生懸命に考えた説明文でガイドを行いました。「地域の人や子どもたちに知ってもらえてうれしい」、「先輩が作ってきたガイドブックを広めていきたい」と部員たち。次の目標がもう見つかったようでした。 |
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一覧
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