 |
黙々とパフォーマンスに向けた
練習に打ち込む部員たち |
▼放課後の書道部室
毛氈(もうせん)の上に新聞紙を敷き、ジャージに着替えた部員たちがパフォーマンスの練習をしていました。彼女たちがひたすら書いているのは、大きな作品の中の自分が受け持つ部分。黒い足の裏をのぞかせ、膝を曲げ体を上下させながら筆を運んでいきます。「○○さん、手首だけで書こうとしたらいかん。ひじを上手に使って」と、顧問の阿部秀信教諭がアドバイス。重ねて書き、書く所が無くなれば丸めてゴミ袋に入れ、また新しい新聞紙を敷く〜その繰り返しを行っていました。
本番の1回が納得のいく仕上がりになるようにと、何度も何度も練習を重ねます。「字を綺麗に書こうとしたら体が動かなくて。字を綺麗に書いて、動きでも魅せられるようにしたいんですけど」─そう話すのは、部長の近藤友希さん(2年)。今回は作品の要となるタイトル文字を担当しています。「一人で書く時より責任を感じるけど、お互いにうまく支え合っていける」(近藤さん)。パフォーマンスに取り組むことが、自分の作品にも良い影響をしていると言います。
▼パフォーマンスの妙
「書道の楽しさを広められたら」と、先輩たちから受け継いできた書道パフォーマンス。何をどのように書くか、音楽や踊りなど、構成は先生に相談しながら部員たちで話し合って決めています。
 |
| 昨夏行われた、第2回書道パフォーマンス甲子園での演技 |
「練習の時は意見が食い違うこともあるけど、一つの作品を作り上げていく中で一体感が高まるのがパフォーマンスの魅力」と元部長の藤枝愛紗美さん(3年)。「出来上がった作品を立てた時は、やり切ったという感情がわいてくる」(宮崎善子さん・同)。「何時間も練習したことを何分かに出すのは時々プレッシャーにも感じる。アクシデントにうまく対処する力も付いた」(立川恭子さん・同)。臨書は自分と対するものである一方、パフォーマンスは人前で披露するチームプレイ。それだけに必要とされること、培われることもあるようです。
 |
| 三島高校書道部員(前列中央=阿部教諭) |
▼映画化という成果
「書の甲子園」と呼ばれる国際高校生選抜書展(毎日新聞社、毎日書道会主催)で全国優勝や準優勝の経歴を持つ同部。四国地区では、近年はほぼ連覇している実力校です。放課後休日、部活動に明け暮れる毎日に、「書道部で成長でき、多くの人と知り合って良い経験ができた」と3年生は振り返ります。
同部の活動が今回「映画化」という形で大きな評価を得たことは、驚きと喜びに絶えないことでした。「いろいろな人が見て感動してくれて、自分たちのしていることを分かってくれたんだと思うと嬉しい」(村上綾香さん・3年)。映画の本編では主人公のチームの対戦校として出演する、彼女たちの姿にも注目です。
|