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| マイントピア別子 本館 |
別子銅山のテーマパーク・マイントピア別子(新居浜市立川町)の観光坑道が、4月3日にリニューアルオープンしました。
火薬庫として使われていた坑道を利用して作られている観光坑道は、全長約333メートル。平成3年の開館以来、別子銅山について気軽に学べる施設として親しまれてきました。今年は20周年を迎え、より魅力ある体験型施設へと新調されているとのこと。実際に行ってみました。
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マイントピア別子は、昭和5年から閉山まで銅山の採鉱本部があった端出場(はでば)の遺構を活用して作られた観光施設です。地元の人々の働きかけによって別子銅山の知名度がアップしており、銅山観光の人気も近年急上昇しています。今回のリニューアルに携わった専務取締役の船越さんに案内してもらいながら、観光坑道の見学に向かいました。
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| 緑の中を走る「別子一号」 |
赤れんが造りの本館2階にある「端出場駅」から、鉱山鉄道に乗車。観光坑道入口まで、約400メートルを時速10kmでのんびりと走ります。この鉄道も操業時、実際に使われていたものです。先頭車両は、鉱山列車の「別子1号」を一回り小さく復元したもので、当時のままに残っているトンネルや鉄橋を走ります。
乗車中に流れるガイド音声は、新居浜出身の声優・水樹奈々さんのナレーションによるもの。今年2月、水樹さんが同市から「新居浜ふるさと観光大使」を委嘱されたのがきっかけで、リニューアル時から流れています。観光坑道入口の案内パネルに、水樹さんがここを訪れた時に書いたサインもありました。
マイントピアの2代目キャラクター「銅太くん」人形に迎えられ、いよいよ観光坑道へ。坑道の中は、ひんやりとした空気が漂っていました。銅山の歴史をパネルで見ながら、最初の『江戸ゾーン』に入っていきます。
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| 当時の雰囲気たっぷりの観光坑道入口 |
江戸ゾーン
元禄3年(1690年)、別子山中に銅の露頭を見つけた阿波出身の鉱夫「切り上がり長兵衛」の人形から、銅山の歴史が始まります。別子最初の坑道「歓喜坑」入口をくぐると、そこは300年前の江戸時代。機械や鉄道の無い、人の力だけで全ての工程を行っていた当時の採鉱の様子が人形で再現されています。
サザエの貝殻に灯した明かりを手に2人1組で坑道に入る鉱夫像や、湧き出た水をリレーで汲み上げる様子などが展示されていました。「鉱夫の服は、黒い襟を外せば死装束になるというもの。それだけ危険な仕事だった訳です」と船越専務は言います。
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江戸時代の採鉱の様子。
危険を伴う過酷な仕事でした。 |
精錬された銅のかたまりを背負って運んだ、「仲持ち(なかもち)」と呼ばれる運搬夫(婦)の像もありました。荷物の重さは男性で45kg、女性で30kgもあり、険しい山道に、毎日数百人もの仲持ちの列ができたそうです。
江戸時代、別子銅山では日本全国の3分の1もの銅が産出されていました。大勢の人の、今では想像も付かない苦労があったことを学ぶことができました。
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近代ゾーン
ユラユラと怪しく光る鍾乳石の間を通って、江戸時代から2番目の「近代ゾーン」にワープ。ここから先は、今回のリニューアルで新しく作られたものばかりです。
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| 巨大ジオラマ |
本物の岩肌に囲まれた広い空間に、巨大なジオラマ(模型)が展示されています。高さ3・3m、幅5・7mもあるこのジオラマは、明治から大正にかけての別子銅山の様子が再現されたもの。スタートボタンを押すと、トロッコ列車やゴンドラが音を立てて動き出し、活気にあふれた当時の人々の暮らしを見ることができます。
山をかたどったジオラマの頂上には、別子銅山の近代化を進めた広瀬宰平(さいへい)や、「別子銅山中興の祖」と呼ばれる伊庭貞剛(いば・ていごう)の姿が。削岩機で岩を掘る人、トロッコに鉱石を積む人、港で荷受けをする人…など、いろいろな仕事の様子の他に、その周辺で暮らしていた人々の、当時の日常生活の様子が細かく描かれています。
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| ドキュメントシアター |
次にあるドキュメントシアターでは、坑道をかたどったモニターに、昭和の別子銅山の記録映像が流れます。
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体験ゾーン「遊学パーク」
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エレベーターや迷路岩、ゴンドラなどで楽しめる
遊園地感覚の「体験ゾーンA」。 |
最後のゾーンは、今回のリニューアルの目玉、「体験型遊学パーク」。ここは、子どもたちが楽しめる遊園地感覚の体験ゾーンです。AとBの2つのゾーンに分かれています。
Aゾーンでは、まずはエレベーターに乗り込み、地下1000メートルの世界へ。扉を開けると、真っ暗な岩場に迷い込みます。無事に脱出できたら、昔、鉱石を運んでいたゴンドラに乗って索道体験。ゴンドラはとても人気があり、休日には待たないと乗れないほどなのだそう。すべり台やネットの吊り橋の出口もあります。
プラネタリウムでは、満天の星空の下で別子1号に乗ることができ、まさに「銀河鉄道」の気分が味わえます。
Bゾーンでは、銅山のいろいろな仕事を楽しく体験できます。削岩機体験は、強い振動が迫力満点。実際に使われていた削岩機で岩を砕くと、中から水と空気が出てきます。湧き出てきた水の汲み上げ体験では、鉱山で使われていたのと同じ方法で、ハンドルを上下に動かして高い所に汲み上げます。さらに動かし続けると、汲み上げられた水がどんどんと水路を流れて、水車が回り出し、鐘が音をたてて響きます。
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| 「体験ゾーンB」で体験できる削岩機 |
仲持ち体験では、女性が運んだ30kgの重さを体感。背負うのがやっとというくらいの、体に堪える重さです。またその横には、大きな岩の持ち上げコーナー。軽々と盛ち上げているところを記念撮影すると面白い写真が撮れそうです。
ここで観光坑道は終点。最後の坑道を抜けると出口です。橋の上から見える谷の景色は素晴らしく、まぶしい日射しを受けて、元の世界に戻ってきたような感覚にもなりました。
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| 当時のままの姿を残す「第四通洞」 |
船越専務の勧めで、帰りは鉄道を使わず、本館まで徒歩で帰りました。十数分の道のりの途中には、煉瓦水路跡や別子銅山の大動脈だった「第四通洞」と「四通橋」の遺構があります。
観光坑道で学んだことと重ねて見ると、よりはっきりと当時の様子を思い浮かべることができました。
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新しくなった観光坑道は、大人が学ぶだけでなく、子どもたちも体を使って別子銅山の歴史を楽しく体験できるものでした。これからは特に、ひんやりとした坑道の中で過ごすのに良い季節。親子連れなどで訪れてみてはいかがでしょうか。
【マイントピア別子】 新居浜市立川町707-3 TEL:0897-43-1801
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