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チイコミスタッフは見た!
【2009.9月号】


阿波池田の熱い夏

〜シリーズ・徳島県三好市〜

 徳島の最西端に位置し、愛媛・香川・高知の県境に囲まれた三好市。高齢化率が高く、将来の大幅人口減が予測される同市ですが、豊かな自然や歴史的文化遺産などの観光資源を生かした地域おこしの活動が、活発に行われています。
 本紙では、同市の取組みに注目し、特集していきます。



甲子園の夢を子どもたちに 〜蔦監督顕彰野球大会を開催〜
蔦監督の言葉が記された大会のぼり


 池田高校野球部元監督・故蔦文也さんの業績を顕彰し、子どもたちに夢と希望を与えようと「第2回蔦文也杯選抜野球大会」が8月26日より、三好市吉野川運動公園(池田球場)などで開催されました。

 「攻めダルマ」の愛称でパワーあふれる「蔦野球」を展開し、池田高校の名を全国に知らしめた同監督。この大会は、「山あいの子どもたちに一度大海(甲子園)を見せてやりたかったんじゃ」と言った監督の意思を引き継いで妻のキミ子さんが運営費1千万円を三好市に寄付し、昨年から開催されているものです。学校間の交流を深めると同時に、子どもたちの野球技術の向上及び、野球に対する真摯な態度を育成することを目的としています。

 開会式では、昨年度優勝校、愛媛県四国中央市立川之江北中学校より優勝旗が返還され、大会長である俵徹太郎三好市長が、「将来に向けて大きくはばたけるように、豪快、パワフル、活き活きとした大会となるよう期待します」とあいさつしました。

元読売巨人軍・水野選手による始球式


 次に、池田高校出身で元読売巨人軍の水野雄仁さんが、「蔦監督の思いを継承し、このグラウンドで野球を楽しんで、ぜひ池田高校のユニフォームを着て甲子園の土を踏んで欲しい」とあいさつ。地元の三好市立東祖谷中学校の佐古雅哉主将が選手宣誓を行いました。

 池田球場の第1試合では、水野さんによる始球式が行われ、県内外の中学校16チームが参加し3日間にわたって行われる大会の幕が開きました。


 最終日の29日に行われた決勝戦では、香川県三豊市立豊中中学校が11対1で徳島県吉野川市立山川中学校を下し、見事優勝を果たしました。


地元のアイドルが登場? 〜《ルポ》いけだ阿波踊り・最終日〜


 夏本番の8月16日、徳島県三好市「いけだ阿波踊り」の最終日を見てきました。

 井川池田ICから吉野川を右手に県道5号線を走ること10分、三好市役所へ到着。「いけだ阿波踊り」は前夜祭を含み13日から始まっており、市役所前や商店街には提灯や横断幕が並んで、観光客を出迎えていました。
 年に1度の夏祭り最終日。開始前から、地元の人や観光客らがJR阿波池田駅前から続く阿波踊り会場に集まり始めました。お盆の時期で、県外からもたくさんの人が訪れているようで、他県ナンバーの車が目立ちます。

▼踊り連の登場 ! !
 19時の開始時間には、栄町通りに面する桟敷席は人で溢れるほどの賑わいでした。祭りの火ぶたが切られると、三味線や太鼓、鉦(かね)、横笛の拍子に合わせて、企業や大学のサークル、地元商店街の有志などで組まれた「連」と呼ばれる踊り手集団が「ヤットサー、ヤットサー」などと掛け声をかけてやってきました。女性は浴衣に網笠を被って優雅に、男性は半纏や浴衣姿で時に豪快に時に滑稽に、踊りを披露。最後の夜を熱く彩っていました。

▼参加者の中には…
 「いけだ阿波踊り」は、ほとんどの連が地元の方以外でも自由に飛び入り参加できます。地元警察の連に飛び入り参加したのは、同市山城町からやってきた妖怪「子泣き爺」と「鬼太郎」「ねずみ男」です。

「子泣き爺」などの妖怪も参加した「いけだ阿波踊り」

 山城町には古くから「子泣き爺」の妖怪伝説があり、毎年11月中旬には、山城町藤の里公園で「妖怪もみじ祭り」が開催されています。「子泣き爺」をはじめ30種類の妖怪によるパレードなどのイベントが行われており、その活動が認められて昨年「世界妖怪協会」(水木しげる会長)による『第2回後世に遺したい怪遺産』に認定されました。全国至る所で開催されている阿波踊りですが、妖怪が飛び入り参加するのは「いけだ阿波踊り」だけではないかとのことです。

《「怪遺産」とは、世界妖怪協会が年に1度、妖怪文化の普及に貢献した自然や文化、場所や施設などを対象に認定しているもの。
第1回の「境港」に続き、「四国の秘境・山城大歩危妖怪村」が選ばれました》


▼祭りはまだまだ続く
 子どもたちも踊り子やお囃子の演奏に参加する連、アクロバティックな踊りを披露する大学生の連など、それぞれの連に特色があります。年配の踊り子は、年季の入った踊りで観客を楽しませてくれました。途中、雨が降ってくる場面もありましたが、中断されることなく、老若男女問わず年に1度のお祭りを楽しんでいました。
 終わりが近づいても熱気は冷めやらず。踊り子、お囃子、観客ともに夏を惜しんでいるようでした。「いけだ阿波踊り」は、毎年8月13日(前夜祭)から16日の開催です。


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