| 若手バイオリニスト |
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4歳からバイオリンを習い始め、その道に。愛媛大学教育学部音楽文化コースを卒業後、チェコ共和国のプラハに3年間留学し、昨年9月に帰国。現在は自宅のある松山を中心に、演奏活動などを行っています。“音楽の都”プラハで本場のクラシックに触れ、「音楽の感じ方とか、考え方、捉え方が変わった」と言う酒井さん。留学中の体験や帰国してからのこと、これからのことを聞きました。
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大学を2000年3月に卒業して、向こうの新学期が始まる9月に渡欧しました。1年目はドボルジャーク音楽院、2年目はプラハコンセルヴァトワールに通いました。3年目は個人的にレッスンを受けながら、デュオ(バイオリン2台)コンサートを開いたり、オーケストラのツアーに参加させてもらったりしました。それと、街に音楽がすごく浸透していて、毎日のようにクラシックのコンサートがあって、しかも何百円で聴けるんです。チェコフィルとかも。バイオリンの技術のことだけじゃなくて、耳が肥えたという感じがしますね。
留学する前は、レッスンを受けて次までに弾けるようにして、試験を受けて、終わったらまた次の課題の練習をして…という繰り返しで、義務的ではないけど、楽しんではやってなかったかなと思うんです。留学して、皆が本当に心の底から楽しんで音楽をしている環境の中にいると、自然に「楽しい!」という感覚がわいてきましたね。それは演奏にも出ることですよね。
周りには私より若い人が多くて。日本では音楽の授業でよくリコーダーを使うところが、プラハではバイオリンとかなんです。「弾けて当たり前」みたいな中でも、飛び抜けて上手な人と一緒にするわけで。「ハァ」って落ち込みながらも、いい刺激を受けました。
プラハコンセルヴァトワールの、クデラーセック先生のレッスンでのことです。バッハの曲は正確に几帳面に弾くものっていう意識が頭にあったんですけど、「そんなに硬くてはだめだ、踊りながら練習しなさい」って指導を受けました。こんなのでいいのかなって思いながら、歩いたり反り返ったりして弾いているうちに、余分な力が抜けてリズム感が出てきて。それは音楽に対する考え方が変わったことの一つでしたね。その先生から教わったことは、自分が教える時にもすごく役に立つと思います。
いろいろなコンサートに賛助出演させてもらったり、バイオリン教室を開いています。生徒はまだやっと2桁になろうかという人数で、ほとんどが初心者の人。その他には、結婚披露宴のBGM演奏。あと、父がしている産婦人科病院の母親学級で、月1回胎教コンサートを開いていて、キーボードの専門の方と、最近のポップスなど馴染み深い曲を弾いています。
| ―3月19日に大きなコンサートがあったと聞いていますが |
松山出身の先輩とチェコの若い音楽家で構成する「プラハ・ガリアーノ・カルテット」のコンサートに出演しました。このコンサートの企画は、クラシック音楽を聴く機会の少ない子どもたちに「生の音」を聴いてもらおうという趣旨もあって、当日の2週間前から、県内の小学校を20校近くボランティアで回りました。トークを入れながら、音が鳴る仕組みの説明から始めたりすると、じっと見てくれて、すごく興味があるんだなって思いました。学校によっては子どもたちの感想文を送ってくれて、嬉しかったのと同時に、なかなかそういう機会がないんだと改めて感じました。今、学校で音楽の授業が減っていて、ちょっと寂しい部分だなと思います。また機会があれば、ぜひやりたいです。
今までクラシックしかしてこなかったんですけど、最近ポップスやジャズの曲を弾く場面も多くなって。ちょっと欲張りかもしれないですけど、リクエストに即興で応えたり、ジャズの曲でアドリブができたり…いろんなジャンルの音楽に挑戦したいと思っています。ただ、今までやってきたクラシックは崩したくないので、そのバランスを取りながら。
人前で演奏して、『良かった』と言ってもらえること、それが一番嬉しい。私も内面的な楽しさを伝えられるようになってきているかな、と感じています。 |
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| 酒井さんは、6月に砥部町で行われるイベント(詳細未定)に出演の予定です。「1時間、自由にプログラムを組んでさせてもらえるお話を頂いていて、地元の方も大勢いらっしゃるということなので、いろんな曲を取り混ぜた楽しいプログラムを作れたらと、楽しみにしています」。 |