| 訪問診療歯科医師 |
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| 加藤 弘正 さん |
| かとう・ひろまさ |
| (松山市在住) |
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今回は、開業して14年目、訪問診療に取り組んで5年目を迎えるベテランの歯科医師・加藤弘正さんをご紹介します。松山市高岡町の旧空港通り沿いにあるかとう歯科医院。一般歯科、小児歯科などの他に、高齢者や身体障害者を対象にした訪問診療に力を入れています。歯科医院のすぐ隣には、デイサービスセンター『きらり』が。加藤先生は、ケアマネージャーの資格を持っている歯科医師さんなのです。 |
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昭和33年12月生まれで新居浜市出身です。中萩小学校、中萩中学校、新居浜西高校、九州大学歯学部を卒業しました。小中高校の同級生には、鴻上尚史(演出家)がいます。
国家試験に通った後、熱海のHPI(ヒューマン・パフォーマンス研究所)のダリル・ビーチ先生のもとで研修し、香川県詫間町、新居浜市、松山市などの歯科で勤務の後、家内の出身地である松山で開業の運びとなりました。
〜恩師・Dr・ビーチは、患者が仰向けに寝た姿勢で、歯科医師や歯科衛生士が座って診療をするスタイルを日本で普及させた先生です。今ではすっかり当たり前になっていますが、40年ほど前は、患者は診察台に座り、歯科医は立って診療をしていました。グループ診療の必需性、予防活動に力を入れる考え方など、Dr・ビーチに教えてもらったことを熱心に話してくれました〜
5年前、後輩が来ることになりまして。私も1日に40人くらい診療をしていて、体力的にきついが1人でできない範囲ではないけれども、後輩が来ることによって視野が広がると考え、来てもらうことにしました。彼は福岡で歯科医の経験が長かったんです。福岡では訪問診療がすでに当たり前になっていました。彼のもとの勤め先は私の1級先輩でもありましたので、福岡まで見学に行きました。それがきっかけとなって、訪問診療に必要な機器を買い揃えて始めることにしたんです。機器類はコンパクトになっているんですよ。軽の往診車が2台あります。
今はドクターの数も増えて、私を入れて4人でしています。ドクター1人、歯科衛生士1人、助手1人の3人1組で出掛けています。4人の先生がローテーションを組んでしているので、診療時間の調整がしやすいんです。
居宅の場合は、1日に10人が限度です。施設では多くの患者さんを診ることができます。要請が多くて、今では要請を受けても1週間くらいお待たせをしているので、申し訳なくてつらいですね。
訪問診療に出掛けて介護関係の方と接触する機会が多くなって、私もケアマネージャーの資格を取りました。70歳以上の人の死因のトップが肺炎であること、口腔ケアをすることでその数を半減できるとのデータが2年ほど前に出て、口腔ケアの重要性がはっきりしてきたんですね。ケアマネの実習中に、私が歯医者ということで「どこへ行けばいいんですか」とか「どんなことをすればいいんですか」とかなり質問を受けたんです。口の中をきちんときれいにできるのは、歯医者か歯科衛生士しかいないということで、口腔ケアを取り入れたデイサービスセンター『きらり』を立ち上げました。
〜デイサービスセンター『きらり』は、定員15名。送迎、食事、入浴、機能訓練のほか、無料の歯科検診(口腔ケア)やヨガ体操なども取り入れています。季節事のイベントや日曜日の外出を大事にしています。毎日、食事の前には『むすんでひらいて』の替え歌で、口の体操をしています。デイサービスに来て歯の治療をする人もいれば、歯の治療からデイサービスの利用につながる人もいるそうです。『きらり』は笑顔に輝く歯をイメージした名前。スタッフらから公募して、決めたそうです〜
口腔衛生思想を広めていきたい、障害者の人たちの支援をしていきたいですね。小さな子どもさんからお年寄りの人たちまでのサービスを充実させたいと思っています。
現状では、口が最後になっています。食べてこそ、生きているという実感があると思うんですよ。点滴で栄養をとったり、管で直接栄養分を入れるのではなく、口から食べられるようになって、もう1度人生を楽しんで頂きたい。そこを歯科医の立場から訴えていきたいと思っています。 |
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| 介護の必要な方達の口腔ケアは、ヘルパーさんやご家族の方にも指導をして、毎日してもらうようにしているそうです。また、歯科診療中のお母さんのために、子どもを預かるシステム(出張保育室=無料)も取り入れています。加藤先生の魅力は、「患者さんを第一であると考えていること、信頼してくれていること」とスタッフが答えてくれました。加藤先生は、年齢よりもずっと若く見えます。ヨガが秘訣とか。老ける暇がないほど忙しく活躍をされている(スタッフ談)のも、元気の秘訣かもわかりません。 |