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【がんばってます】最新号
   (取材:2004年6月)
砥部焼・若手作家

勝部 亮一 さん
かつべ・りょういち
(砥部焼 東吉窯)
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 砥部焼陶芸館のはす向かいにある『東吉窯』の2代目、勝部亮一さん。砥部焼の窯元で育ち、高校を卒業後、焼き物の代名詞にも使われる本場、愛知県瀬戸へ。窯業訓練校で基礎を学び、織部焼の窯元に3年ほど弟子入りした後、各地のいろいろな焼き物を見て回って、実家の砥部焼の窯に帰ってきました。現在32歳。砥部焼としてのキャリアは6年の、若手作家さんの1人です。


▼焼き物の仕事をしていこうと思った理由は?

 好きだったんですよ、やっぱり。家業を見ているのが。手伝いもよくやったと思うし。最初は漠然としていて、好きなのかどうかも微妙なところだったんですけど、始めると、焼き物は面白いんですよね。原料の組み合わせとか、自分の力で研究しなければいけないことがいっぱいあるんですよ。考えるのも面白いし、出来上がりを想像するのも面白いし、それを理解していくのも楽しいし。


▼「家業を継ぐ」ということに対する気持ちは?

 うちの場合は、「2代目」っていう感じじゃないんですよね。そういう重たいものでもないんです。父は会社員だったんですよ。仕事で愛媛に来ていた時に、母と結婚して。母方の祖父が、碍子(がいし:電柱や鉄塔に取り付ける陶磁器の絶縁体)を作る仕事をしていて、それを見て面白いなと思って、父は仕事を辞めて焼き物を始めたんです。僕に対しては、「好きにしたらいい」という感じですかね。


▼勝部さんの、今の仕事内容は?

 うちの仕事は、いわゆる伝統工芸というのではないんです。同じ『作品』であることには変わりがないんですが、工業製品的な器づくりがメインですね。陶芸館や、地元や県外のクラフト店に主に納入しています。他には、観光センターなどで陶芸教室の講師をしているのと、合間を見つけて創作活動に取り組んでいます。



▼創作活動について

 きっとみんな見たことがないだろうというものを作りたいんですよ。他県で勉強して良かったと思うのは、より個性が強烈に出ているものが多いんですよ。砥部焼のこういう昔からある模様の器って、ちょっと見ても誰が作ったものか判らないですよね。柄や模様を変えるだけじゃなくて、もっと違った、挑戦的なことができるんじゃないかと思ってます。まだまだ模索中ですけどね。


▼作品を見せて頂けますか?

 (奥から作品を出してきて)これは、穴が開いているから欠けないようにするのと、素材に透光性を出すあたりが難しいですね。「こんなふうにしよう」と思うものの作り方を研究して、形になってくるのが楽しいですね。(左:亮一さんの作品のランプ)


▼勝部さんの、今の仕事内容は?

 うちの仕事は、いわゆる伝統工芸というのではないんです。同じ『作品』であることには変わりがないんですが、工業製品的な器づくりがメインですね。陶芸館や、地元や県外のクラフト店に主に納入しています。他には、観光センターなどで陶芸教室の講師をしているのと、合間を見つけて創作活動に取り組んでいます。



▼創作活動について

 きっとみんな見たことがないだろうというものを作りたいんですよ。他県で勉強して良かったと思うのは、より個性が強烈に出ているものが多いんですよ。砥部焼のこういう昔からある模様の器って、ちょっと見ても誰が作ったものか判らないですよね。柄や模様を変えるだけじゃなくて、もっと違った、挑戦的なことができるんじゃないかと思ってます。まだまだ模索中ですけどね。


▼これからしていきたいことは?

 今は器を作りたいですね。デザインが先行するものというよりも、発色とか素材にこだわった、土の良さが伝わるものが作りたいですね。磁器(*1)はそれが出しにくいんですよ。陶器(*2)の場合だと、『土味』というか、比較的土の良さが出るんですけど…。そんなことを考えて作っています。

 今は自由に作る気風があるので、「◯◯焼」って区切るのが難しくて。「砥部焼」というのにこだわらない考えを持っている若い人も多いと思います。陶器にはゆがんだものがいっぱいあるのに、磁器だとゆがんだら駄目とか、訳わからないじゃないですか。ゆがんだものを作ったっていいじゃないっていう考え方も純粋じゃないですか。だから、みんな変なものばっかり作ってますよ(笑)。
 すごく気持ちを入れて作っても、失敗することもたびたびです。もう慣れてますけどね(笑)。変なことをすると、やっぱり失敗しがちなんですよ。先輩の考えというのは、よく考えてやっていて、失敗するからその方法を取らないんですよね。でも、安定したものって、どこかつまらなかったりしますしね。難しいんですよ。80%ぐらいは、先輩方の言うことが正しいと思いますね。聞いていったらいいんですけどね。でも聞かない(笑)。自由な気風を作っていきたいですね。そのためには、いい物を作らないと。

■東吉窯:伊予郡砥部町宮内72の1。連絡先=電話番号089・962・3740。

【注釈】
(*1)磁器:陶石を粉砕したものを原料とする、白く透明性のある焼き物。九谷焼、有田焼など。砥部焼も磁器。
(*2)陶器:粘土を原料とする、不透明で土状の焼き物。益子焼、織部焼、美濃焼など。

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