| とべ動物園キーパー |
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| 二宮 幸三さん |
| にのみや・こうぞう |
| 香澄さん 夫妻 |
| かすみ |
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県民の人気スポット・愛媛県立とべ動物園で、キーパーをしている二宮幸三さんと香澄さんご夫妻。結婚13年目で、小学校4年生の男の子と小学校1年生の女の子がいます。幸三さんは昭和37年生まれの42歳で保内町の出身。香澄さんは昭和43年生まれの36歳で大阪の出身。お二人ともベテランのキーパーさんです。夏休み中の賑やかさが過ぎ去り、ちょっぴり静かになった園内でお話を伺いました。 |
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【幸三さん(以下敬称略】
友達とドライブをしていて工事中だった動物園を見て、こういう所で働いてみたいなと憧れました。採用試験があることを聞きつけ、落ちてもともとと思って受けたのが通りまして…。一期生とあって何百人も試験を受けに来ていましてね。その中から選んでもらったと思うと、一生懸命にしなければと感じました。動物園に入ってから鍛えられたものが多いんですよ。
【香澄さん(以下敬称略)】
小さい時から机に向かって仕事をするようなタイプではないと思っていました。親も動物が好きで、動物園によく連れて行ってもらっていました。将来は動物園で働くと、意識を持って勉強をしました。当時は女性のキーパーは採用がなかなかありませんでしたが、運良くとべ動物園に受かりました。私の場合は、動物が好きですがそれ以前に、動物園が好きなんです。
〜幸三さんは、レッサーパンダを皮切りに、サル、ゾウ、サイ、カバなどの世話をしてきて、現在はカンガルーの担当です。香澄さんは、サルなどの世話をして、結婚、出産、育児などの時期を経て復帰後は、教育普及活動に6年間携わりました。現在はペンギンの担当になって3年目です。〜
【幸三】
新人の時に担当したレッサーパンダは、とべ動物園でも初めての飼育だったので、エサも何をあげて良いのかさえ判りませんでした。他の園などに行って、勉強をしながら飼育をしたのが苦労だったかなと思います。嬉しいのは、担当している動物が繁殖して赤ちゃんが生まれた時。「やったな!」という感じになります。お客さんが「かわいい」と喜んでくれると嬉しくなります。
【香澄】
動物は人間の言葉がしゃべれないので、行動を見たり、毛づやを見たりして判断します。動物を扱うには、観察する目を養わなければと常々感じています。観察力を付けることが、キーパーにとって大事なことだと思います。
【幸三】
動物園では獣舎の鍵を掛けるのが基本です。若い時に、気が付くと鍵を引っかけただけでロックをし忘れていたことがあってヒヤッとしたことがありました。業者さんが来たり取材が入ったりして、いつもとリズムが変わったんですよね。必ず指さししながら、鍵が掛かっていることを確認、再確認をしています。
【香澄】
自分のリズムで仕事をしているので、違う事が入ったりすると気持ちがそちらに取られたりします。キーパーの仕事は、気持ちの切り替えが大事です。気持ちがグラグラしないように、ケンカはしないとか、気を付けています。
| ▼子育てもしながらキーパーを続けるのは大変ではないですか |
【香澄】
女性が働くことに関して、最初の内は女性だからという感覚もありましたが、今はなくなってきて良い傾向だなと思います。この職場はどうしても、土日や祝日は出勤しなくてはなりません。誰かバックアップしてくれる人がいなければ、子育てはほぼ無理だと思うんですよ。主人の母が一緒に住んで、応援をしてくれています。
| ▼ご夫婦で同じ職場で同じ仕事をしているのはどうですか |
【幸三】
奥さんと同じ仕事場は嫌だという話をよく聞きますが、僕は気になりません。動物を知るにはセンスが必要ですが、家内はセンスを持っているし、勉強家で創意工夫もよくします。小さい時から飼育員を目指しているくらいですから、勉強家です。そこが自分にはない素晴らしいところだと思っています。2人でキーパーをしていると、担当した動物のことなら、互いに尋ねたり教え合ったりできるのが良いところです。
【香澄】
同じ仕事をしていて不都合な所はないですね。基本的に動物の観察は人を通したものでないと駄目ですが、夫婦ですから遠慮無く聞いたり話ができるのがいいですね。「それは駄目じゃないの」とか、他の人には言いにくくても本音で言うことができます。
【幸三】
とべ動物園では所定のエサを売っていて、動物にエサをあげることができます。このような動物園は他にはあまりありません。同じ感覚で他の動物園でもしていたら注意をされると思うんですよ。とべ動物園でも何度も来て頂いていると、袋菓子を持ってきて動物にあげる人がいます。子どもたちが見ていますから、保護者の人たちにはモラルを守って頂きたいですね。
【幸三】
この動物園で一生働きたいな、定年はありますけど。子どもは親の背中を見て育つと言いますが、教えている訳でもないのに、子どもも生き物がたいへん好きで何でもよく知っています。獣医さんになってもらいたいなと思っています。
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ペンギン舎を担当する香澄さん。
秋の注目は「フンボルトペンギン」 |
【香澄】
私もこの動物園で、ずっと働くことができたらと思っています。動物園の動物を通して、野生の動物が今どうなっているのかを感じ取ってもらえるような普及活動ができたらと思います。
【幸三】
夏場は動物は動かないんですけれど、これから動きが出てきます。どの獣舎を見ても面白くなると思います。サイ、カバ、アフリカゾウなどのエサやりもありますから、楽しんで頂きたいですね。
【香澄】
フンボルトペンギンが繁殖期に入ります。普段は見ることのできない動きがありますから、この時期に来て頂くと面白いと思います。
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| ペンギン舎では、エサのアジのおこぼれを頂こうと、野生のアオサギがじっとチャンスを待っていました。二宮さん夫妻からは、豊かな自然が魅力のとべ動物園と動物たちを愛する気持ちがいっぱい伝わってきました。入場料が安いのも、とべ動物園の良い所です。この秋、動物園に行ってみませんか。ブルーのユニフォームを見かけたら、気軽に質問してみて下さい。親切にアドバイスやガイドをしてくれます。 |