| 商品開発に意欲 |
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| 大久保 眞樹 さん |
| おおくぼ・まさき |
| (新居浜市・香月園茶舗) |
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お茶屋さんのロールケーキとして今話題になっているのが茶舗・香月園(新居浜市一宮町)の『抹茶ろふる』。量販店やコンビニでは真似のできないオンリーワンを目指すものとして、今年の10月から発売されています。社長の大久保眞樹さんに、『抹茶ろふる』を生み出した経緯についてお話を伺いました。 |
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三島に父の店がありまして、昭和54年にのれん分けという形で、ここに店を出しました。お茶屋さんに限らず、最近では大型スーパーなどに押されて個人商店への来店客がかなり減っています。それで私も2年くらい前から、本腰を入れて商売をするようになりました。以前は、放っておいても商売ができていたんですね。親からもらった店を、そう簡単に潰す訳にはいきません。もう一度店を繁盛させようというのが商品開発のきっかけとなりました。
お客様に伺ってみると、健康のために抹茶を飲まれている方が結構いらっしゃることが判ったんですよ。抹茶を飲んでガンが消えたとか、10年以上ガンの進行が止まっているとか。抹茶のメーカーに問い合わせると、お茶の売り上げは落ちているけれども、抹茶だけは上がっている。茶道で飲むのではなく、健康のために抹茶を飲む人が増えているのなら、健康に良い抹茶をつくってみようということで、開発に取り組みました。通常の抹茶よりもビタミンやミネラルを多く含み、乳酸菌も入った『健康抹茶・歓喜』ができたのが一昨年。この2年間で抹茶に関する特許を5件と商標登録2件を出願しました。
お菓子とかアイスクリーム用に開発したのが業務用のクリーム状抹茶です。もともと『抹茶ろふる』は、クリーム状抹茶の販路拡大のために開発したもので、去年の1月から3月にかけて実験的に作ってみました。うちの店で販売するつもりはなく、開発したレシピを使って、どこかの洋菓子店が作ってくれないかなと思っていたんです。
今年の8月に入って『3カ月で来店客倍増計画』を打ち出しました。今までのお茶屋さんは一方通行で、お茶の名前と値段しか書いていなかったでしょう。お客様の方も、これでは商品の情報が少なく、買い物がしにくいだろうということで、店内もいろいろと工夫をしてみました。専門店で売っているお茶の方が美味しいことはみなさん良くご存知です。けれども現状では、専門店には来なくなっている。面倒くさいんですよね、わざわざ足を運ぶのが。お茶屋さんにお茶を置いてあるのは当たり前で、当たり前のことをしていたのでは人は行動を起こしてくれません。そこで頭に浮かんだのが、既に開発していたロールケーキという訳です。
味の方はある程度できていました。けれども洋菓子店のロールケーキではない、茶舗で売るロールケーキを考えなくてはなりません。特性を活かし、『わび・さび』の利いた日本的なロールケーキの商品化が始まりました。合計すると1年半くらいかかったでしょうか。
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パッケージ、中身ともに
「和」へのこだわりが
ちりばめられている、
香月園の『抹茶ろふる』。 |
技術の高いパティシエとの出会いがあったからつくることのできたお菓子です。『抹茶ろふる』は自然な甘さの和三盆を使い、生地表面には抹茶を石臼で挽く前の碾茶(てんちゃ)をちりばめています。そして大きさは、切り分けた時に一口で食べる大きさ。箱の表書きは、手漉き和紙に、私が一枚、一枚、書いています。この印鑑も、私が彫ったんですよ。ラッピングの風呂敷も和紙です。とにかくおいしいもの、わび・さびを追求したもの、これをテーマにつくっていくと、結果として2,100円のロールケーキになったんですよ。お茶を飲んで健康になる、きれいになる、心を癒す。それに合致する商品づくりをしています。
量販店やコンビニ、スーパーと、まちの専門店が闘っている訳です。闘って、ぐうの音も出ないくらい完璧に負けている状態。商売を存続させるには、量販店やスーパーの中に卸させてもらうのも一つの方法だし、独自のものを持つのも一つの方法です。欲しいものがそこにしかなければ、そこに行かざるを得ない。一軒一軒、一人ひとりがオンリーワンを探して、自分の所にしかないものを持って、来店客を増やすことを考えなければ、まちが蘇るわけがない。景気は自らつくるものと思っています。 |
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抹茶の研究・開発に取り組む大久保さんを、社員さんらは『ミスター抹茶マン』と呼ぶそうです。ご本人もなかなか気に入っている様子。アーティストを目指した時期もあった大久保さん。『抹茶ろふる』には芸術家的なこだわりが感じられます。一口食べると、お洒落で上品な味が広がります。1日に9本の限定品。午前中にはほぼ売り切れます。予約を入れておく方が無難。
【茶舗・香月園】電話=0897・33・2355。日曜定休。
●お店のホームページ●
http://www.t4u.co.jp/
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