| 理想の音を求めて |
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| 《アコースティックギター製作》 |
| 亀岡 隆之 さん(29) |
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松山市朝生田町。石手川にほど近い自宅の2階にある、亀岡さんの工房を訪ねました。完成間近と見えるギターが、作業台の上に1本、天井から釣り下げたフックに2本。「もう数日で出荷するんですよ」と亀岡さん。工房は木の香りが漂い、外の様子からすると不思議に感じられるほど静かな空間です。亀岡さんにお話を聞きました。 |
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〜愛媛が舞台の映画「船を下りたら彼女の島」の音楽を担当したギタリスト・押尾コータローさんが、ラジオ番組内で亀岡さんのことを紹介しているのを聴いて取材を申し入れました。押尾さんは、亀岡さん製作のギターを「カメ・ギター」と呼んでライブ等で使っているそうです〜
2年に1度、大阪でアコースティックギターのフェスティバルがあって、2年前のフェスティバルに初めて僕が作ったギターを出展して。その時に押尾さんがギターを探していたみたいで、試されて買っていかれたんです。
若いですね。27歳でした。
| ― ご自身では、そのギターの出来はどうだったんですか? |
そのフェアはプレーヤーの方に判断してもらうもので、自分では「まぁ、こんなものだろうな」と思っていて。そこでどうにもならなかったらギターの製作はやめようと思っていたんです。最近、押尾さんなどがしている「フィンガースタイル」っていうジャンルの人気が盛り上がっていて、僕のはそのジャンルにかなり特化して作っているので、それが良かったのかも知れません。
少し会社員をしていて、その時にギター雑誌の端っこに載っていたギター製作の専門学校の広告を見て行ってみたいと思って。大阪のその学校に1年通いました。最初から個人でしようとは思っていなかったんですけど、就職先もないので実家に戻って個人で少しずつ作り始めました。アコースティックギターはメーカーによってものすごく音の違いがあったり、メーカーの中でも大きさが違うと音が全然違ったりしますね。そこが面白いです。
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| 亀岡さんの工房 |
材料を選んで仕入れて、表板と裏板を作ってそれぞれに補強材を付けて音を調整します。横板を曲げて表板と裏板を付けて縁飾りを付けて、ネックを作って組み込んで、塗装をして出来上がり、というところです。補強材の入れ方で音の響きが変わりますね。
東予市に、全国でもすごく有名なギター製作家の方がいて、その方に教えてもらいながら何とか一人でやってきたという感じですね。
それから、フィンガースタイルの分野で世界的に有名なアメリカの製作家の方の1週間のセミナーがあって、音づくりのことを勉強してきました。それから作ったギターが少しずつ売れ出して。そのセミナーには英語がすごくできる製作家の方と一緒に行って、通訳してもらいながら参加することができたので、僕はとても運が良かったと思いますね。
年間10本です。5本を同時に半年かけて仕上げて出荷するという具合です。去年は8本ぐらいじゃなかったかな。
| ― その8本のうちの1本を押尾さんが持っているんですか? |
そうですね。押尾さんに買ってもらったのは、アメリカで習ってきたことを実践して作って販売した1本目のものです。
それはもちろん、材料を買って作っても、売れ始めるまでは全く売れなくて、バイトをしながらするのは大変でしたね。親にもなかなか理解してもらえなかったし。
今は親父が押尾さんのライブに行くほどまでになっています。前とは全然違いますね。(11月)16日にも愛媛で押尾さんのライブがあります。
セミナーを受けたアメリカの製作家の方のギターに限りなく近づけていけるように突き詰めていって、そこから自分の音を作っていけたらいいなと思っています。
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重厚感ある音色が特徴の亀岡さんのギター。
大阪府吹田市の「ドルフィンギターズ」にて販売されています。
(同店のサイトに製品の詳細が掲載されています) |
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