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私は自分でも、子どもが好きな方だと思っている。我が子だけでなく、何かしら縁があって私の周りに集まって来る他の子どもたちも、みんな可愛く思う。そして可愛く思うばかりでなく、皆が健全に元気に育って、社会に出た時には少しは役立つ人材となるよう成長してほしいものだと願って、種々の活動を行ってきた。
今年も私が代表をしているNPO法人では、夏休みを利用した青少年育成事業を行っている。夏休み中の子どもの居場所の確保として行っている『サマースクール』では、私はマイクロバスの運転を買って出て、子どもたちをプールに連れて行ったり、県の施設への見学に連れて行ったりしている。
県の施設の入場には、『いーよポイント』を使うことにした。サマースクールに参加の子どもたちは(全員という訳ではないが)、毎月1度行われるボランティア美化活動に参加していて、自分たちのポイントを持っているからだ。夏休み中に4カ所行くことにしているが、ポイントは十分にある。
子どもたちには、いーよネットのしくみを教え、毎月頑張ってボランティア活動をしているからポイントが貯まって、このように使うことができると説明をしている。子どもには理解しにくいだろうが、それでもボランティア活動の意義や地域通貨の意義に触れることは、子どもたちの成長過程には大切なことではないかと思う。
中高生や青年たちのグループは、今年も私の生まれ故郷の徳島県東祖谷山村にキャンプに出掛けた。もちろん私も参加だ。毎年行ってきた夏季キャンプが、場所をそこへ変えて3年目となる。私は『大自然の懐』とも形容すべき私のふる里を、子どもたちにも経験させたいと思っていたが、それまでは機会がなかった。道路事情がかなり良くなったことと、リーダーとなる青年たちが祖谷の良さが解る年齢に達し、自然溢れるその地でキャンプをしてみたいと自分たちが思い始めたことで、実現した。
参加者の中には学生もいれば、社会人もいる。まだ何の悩みもない者もいれば、進路に悩みを抱く者もいる。自分の生き方を見直そうとしている者もいる。私は出掛ける前に子どもたちに言った。「日頃あれやこれやと、左脳だけを使って生活しているような人たちは、大自然の中で右脳を刺激してきて下さい」と。
冷たい谷川の水、満天の星空、かまびすしいほどの野鳥の鳴き声、キラキラと輝く木漏れ日。粉をひいて打ってつくったそばの味、戸外で皆で揃って食べたおにぎりのおいしさ、遠来の者を歓待してくれる村の人たちの心。それらの一つひとつが参加者の心を掴み、心身共にリフレッシュさせてくれた。
剣山にも登った。頂上に立つのは3年ぶりだ。山に登るのも、性格や普段の生活が表れる。健脚ぶりを発揮して、早く登れば良いというものでもない。周りをよく見渡しながら、小さな花に心を留め、山の自然を味わいながら登るのも価値あることだ。
薄曇りの中、吹く風を心地良く受けながら登って行った。なだらかな山頂は霧に包まれて寒いくらいだった。晴れていれば360度を見渡せるのに、今回は素晴らしい景色を見ることはできなかった。間もなく雷が鳴り始めた。下界で鳴っている、という感じなのだ。急いで山を下りることにした。登山口の見の越(みのこし)まで下りると、雷は頭上で鳴っていた。
この夏、サマースクールの子どもたちは、集団の中で、あるいはあちらこちらと見学に行く中で、何を学ぶだろうか。またキャンプに行った人たちは、自然の中で何を感じ取っただろうか。今年の夏も私は、汗をかきながら子どもたちと忙しく過ごしている。 |
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