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スペースシャトル・ディスカバリーが無事に帰還し、私までほっとしている。今回は、日本人宇宙飛行士が乗り組んでいることもあって、さまざまな懸念事項がニュースで流れるたびに気になっていた。
科学が発達して、世界は狭くなり、宇宙ステーションの様子まで伝わってくる。小泉首相や子どもたちとの交信の様子もTVで見た。子どもたちからの、宇宙飛行士になる努力が報われた時はいつかという問い掛けに対して野口さんは、「丸い地球の姿が見れた時」と答え、「夢に向かって頑張ることは無駄にならない。夢が叶った時の喜びは大きいので、やりたいことに向かって頑張って下さい」と子どもたちにメッセージを送っていた。また宇宙からは地球の環境破壊の様子がよく判るそうで、コリンズ船長からは、環境保護を訴えるメッセージが送られていた。
あれは私が小学校4年生の時だった。ソビエト連邦(当時)の空軍パイロット・ガガーリン少佐が、大気圏外で地球を1周して生還したニュースは全世界を驚かせた。『地球は青かった』と、宇宙から眺めた景色を表現した言葉は、彼の名前と共に、小さな子どもの記憶にもしっかりと残ることとなった。
それから8年後、暑い夏の日だった。アポロ11号が月面着陸に成功し、アームストロング船長らがふわふわと月面を歩く姿がTVに流れた。夜空に浮かんでいる月に、写真でしか見たことのなかったあの月面に、人が降り立っているのだと思うと、とても不思議に感じたことを覚えている。
これらの思い出は、初めての有人宇宙飛行であり、初めての月面着陸であったから、科学に興味があった訳でもなかった子どもの心にも、強烈な印象となって残ったのだろうと思う。溢れんばかりの情報の中にある今の子どもたちは、宇宙に特別興味を持っていない限り、連日報道されていたディスカバリーのニュースも、数多いニュースの内の1つとしか思わないのではないだろうか。
宇宙飛行士の選抜試験はかなり厳しいと聞くが、野口さんに関して子どもの頃から続けているボーイスカウト活動も評価されたという。ボーイスカウトのモットーは何かとインターネットを紐解くと、『備えよ常に』とあった。何事に対してもいつでも必ずやり通すという準備を常にしておく、という意味だそうだ。少年期や青年期に、徳育にまで踏み込んだ教育を受けていることは、後の人生にとって大いに役立つ。幼い頃に描いた夢は、高校生になって目標となり、社会人になっても志を捨てることなく努力を続けた結果、見事に夢を現実のものにした。そして今、子どもたちに夢を与えている。
私は青年期に入ろうとする15、16歳頃を、『もの心つく頃』と表現をする。大人に依存せざるを得ない子どもの時期を経て、その年齢になれば自分で志を立てて、独り立ちをしていく時だと思っているからだ。
青年と言われる年代になれば、自分にとって何が必要なのか、自分ですべきものは何なのかを自分で考えるべきだ。私は、私に縁のある青年たちがどうあるべきかを考えている。
アイデアやヒントもたくさんあげているが、手を貸すということはしない。いつまでも私が守ってあげる訳にはいかないからだ。自分ですべきことを判って、必死になって取り組んだ時に、自分のものにすることができる。
人間に上下の差がある訳ではなく、人として差が付くのは、『志』があるかないかによる。志を持てば生活は変わる。志を持ったからといって、すぐに結果が出る訳ではない。一日一日の積み重ねが、結果を引き出す。人生の中で最も輝いているはずの青年期を無為に過ごすことのないようにしてもらいたいものだ。 |
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