HOME >>> 社主コラム『自然花・れんげ草』

【自然花・れんげ草】最新号
   『教育情報』代表コラム (2006年11月)
「個」の声に
    応えたい

GO!110番

 学校でのいじめによって自ら命を絶つ子どもがいて、上司からの罵詈雑言のパワハラに堪えきれずに命を絶つ大人がいて、ストーカー行為によって突然命を落とす人がいます。このようなニュースが立て続けに飛び込んでくる昨今です。
 10月中旬のある日、私は中学生の男の子からメールをもらいました。小さな頃から知っている子どもで、時折、私が設けている相談受付用のアドレスにメールをもらっていましたが、いつもは子どもらしい他愛のないものばかりでしたが、今回は「おやっ」と思わされる内容でした。
 クラスの中で受けるちょっとした嫌がらせに、どう対処したものかという相談のメールでした。彼は真面目でコツコツと努力をするタイプの少年です。真面目というよりも同年齢の他の子どもからすれば、生真面目に見えるかも知れません。嫌がらせは複数から受けているようで、どうすれば良いのか判らないままに私に相談をしてきたという訳です。
 小学生の頃、学校帰りに、隣のクラスの子どもに水路に鞄を放り込まれたことがあるのを聞いていました。今回の嫌がらせの内容は大したことはないように思えましたが、本人は、これから先のことを心配しているのだろうと感じられたのです。エスカレートしていじめに発展するのではと懸念されたものですから、ちょっと行動を起こすことにいたしました。
 まずそこの教育委員会へ出向き、メールを見てもらい、学校へ事情を話しに行くのはどうだろうかと打診をしてみました。教委が内容を把握し、学校へ問い合わせをしたところ、学校の方へ来て下さいということになりました。校長先生が応対して下さり、丁寧にメールを読んでくれました。校長先生は一通りの話を聞いた後、「よく知らせて下さいました」とおっしゃり、すぐに2、3の事を確かめていました。「この件は学校の方で対処させてもらってよいでしょうか」とのことでしたので、もちろん学校にお任せをして帰りました。
 学校の迅速な対応によって両者のわだかまりもなくこの件は納まり、彼は気持ちよく学校生活を続けているそうです。先日は修学旅行に行ったということで、京都のおみやげが届きました。
 1個人という立場であれば、このようにスムーズにいったかどうか判りません。NPOとして青少年健全育成事業を行い、親や子どもたちからの相談にも長年携わってきている立場であるから、どこへ行っても話がすぐに通じたのではないかと思っています。
 私は今までに、人が訪ねてきて相談を受けることが多かったのですが、時代の移り変わりとともに、最近ではメールでも相談が寄せられるようになりました。この夏からは私が所持していた携帯電話の下4桁が5110番であることに着目し、直通相談ダイヤル『GO!110番』を開設しました。10月からは同じ下4桁の番号の電話がもう1本加わって、2本態勢となっています。たまたま2本ともS社の携帯でしたから、人によっては料金を気にせずに電話を掛けられるというメリットまで付いてきました。 
 先だって私が関わっているNPO法人の理事が、取り組んでいる事が最終段階に行きながらそれ以上なかなか進まず、時間ばかりが経過するものですから思いあまって、県のホームページの提言のコーナーに書き込みをしました。それからは、県や市の協力を得て物事がするすると前を向いて進み始めたと、たいへん喜んでいました。
 物事には、個人でできる事、団体だからでできる事、公にしかできない事など、いろいろあります。個人ではできない事も、駆け込み寺のごとく、そこへ持ち込めば何とか物事が進展するシステムが必要です。私も、『GO!110番』から伝わってくる『個』の声に、でき得る限り、対処、善処していきたいと思っています。
▽直通相談ダイヤル『GO!110番』電話
090・2892・5110 / 090・1327・5110


ご意見、ご感想はこちら。

▲ページのTOPへ
これまでの【自然花・れんげ草】一覧
これまでの【自然花・れんげ草】一覧
人が『自然』に求めるもの (2006-10)
当たり前の生活を取り戻す (2006-09)
故郷の環境が育んでくれたもの (2006-08)
躊躇なく人と会うには (2006-07)
心の勉強 心のふれあいを (2006-06)
トイレの掃除に学ぶべきは何なのか (2006-05)
新入学の季節 懐かしき校庭の桜 (2006-04)
人に必要な『鍛練』と『焼き入れ』 (2006-02)
私の『タイムマシン』考 (2006-01)
『命はてんでん』 〜教訓を今に生かす (2005-12)
思いがけず届いた1通の電報 (2005-11)
機械を磨くことの意味 〜信頼を勝ち得るには (2005-10)
水を考える、水とは・・・ (2005-09)
志あるところ 道は開かれる (2005-08)
厳しさと優しさの調和を図った育成を (2005-05)
物のそなえ、心のそなえ (2005-04)
青年のごとく熱き心で (2005-03)
人間が創り出していくもの (2005-02)
自然の厳しさと 恩恵の深さ (2005-01)
人は出会い 縁でつながり 愛で続く (2004-12)
親と子 師と弟子 (2004-11)
災害の中で見えたこと (2004-10)
災害について考える (2004-09)
子どもたちと過ごす暑い夏 (2004-08)
自然を賞(め)で 自然に学ぶ (2004-07)
便利なものが引き起こす不都合 (2004-06)
家庭の教育力・社会の教育力の回復を (2004-05)
甘えの体質を断ち切れるか (2004-04)
善の心を維持する努力 〜『善』が勝つか『悪』が勝つか〜 (2004-03)
人を思う心で 人に関心を (2004-02)
協調と調和 〜家庭の安定・社会の安心を求めて〜 (2004-01)
今からでも 大人にできること (2003-12)
『生涯学習』 …私の場合 (2003-11)
昨今の風潮に思う〜もう少し温かく もう少し優しく (2003-10)
整えたい 子どもらの環境 (2003-09)
▲ページのTOPへ
管理者:rinkun1@basil.ocn.ne.jp (C)Copyright  教育情報新聞社