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   『教育情報』代表コラム (2008年2月)
〜不思議な夢〜

  地球かく語りき

 今年は、洞爺湖サミット開催の年ということで、同会議の最大のテーマとなるであろう環境問題に対して、世の中全般が大きな関心を寄せています。私も、人と会った時にそのような話をする機会が多くなりました。先日、何とも不思議な夢を見ました。それは、今、私が何に最も心を向けているのか、私自身に自覚させるに十分な夢でした。
 どこか判らないのですが、人間がまるでアリの大群のようにいて、どうやら私もその中にいるようなのです。人々が口々に何かを言っています。そうこうしている内に、いつのまにか私はどんどんと前の方に押し出されて、どこかに誰かを訪ねて行く役目を受け持つことになりました。前夜に『猿の惑星』のビデオを見たからでしょうか、その内容が頭の中に残っていて、そこから連想したのだろうと思うのです。
 小さなトンネルを越えて、目的の場所に行きました。けれども訪ねる相手には、どうしても面会させてもらえないのです。どうやら相手は、人間ではないようなのです。一体何であるのか解らない相手に対して、どうしても会いたい旨を伝えるために、いろいろと懸命に説明をしていました。ようやく「話くらいは聞いてみようか」ということになって、面会の許しを得ることになりました。
 部屋に通されると、相手は「あなたの親だ」と言うのです。私は心の中で「この人は親じゃない。親は別にいる」と思っているのです。けれども相手は、親であると言い張ります。「親の気持ちが解らないから、大変なことが起きるのだ」と言います。話が進むにつれて、相手はどうやら『地球』であることが判ってきました。
 「私は君たちを生み育てている親であるのに、その親に対して、わがままなことばかり言って、心配ばかりかける子どもたちではないか。情けない」と声だけが聞こえてきます。目を開けておくことができないくらいまばゆい光の中で、声だけが聞こえてくるのです。地球が、そのような言葉を繰り返し私に語りかけてきました。
 その声を聞いて私は、「申し訳ありません。今すぐ帰って、皆に解るように親の心を一生懸命に伝えますから、どうか私たち人間の生命を早々と奪っていくことのないように、苦しみを与えることのないように、よろしくお願いします」と、真剣にお願いをしていました。目が覚めた時に、人の命の尊さを必死になって訴えている自分の姿が記憶に残っていました。
 最近、私の頭の中はそのようなことだけがくるくると巡っているのだと思うのです。起きあがって服を着替えながら、あの夢は一体どういうことなのだろうかと考えました。そして急ぎ、先日来収集している地球環境に関する書類に再び目を通してみました。
 夢を見たのは、東予地方に珍しく大雪が降った頃でした。予想外の降雪に見舞われて、東予地方の主要道路はどこもかしこも大渋滞の状態が続きました。私の属するNPO法人でも、外出先から戻るのに四苦八苦した人もいれば、活動に少々の支障をきたす部署も出たりしました。私も、メンバーが皆無事に家に帰り着いただろうか、活動が機能しないために不自由をする利用者の人たちがいるのではないかと、いろいろと気を揉んだ日がありました。そのような心配と地球の環境問題とが一連の流れで1つに繋がった時に、一生懸命に親である地球にお願いをしたのではないかと思うのです。
 「親の命が絶えてしまえば、みんな絶えてしまうのだ」、「生み育ててくれた親を大切にしなさい」と地球が繰り返し言っていました。夢の話とはいえ、私は、光の向こうから聞こえてきた地球の言葉を真摯に受け止めなければと思うのです。人の幸せを願い、未来永劫にわたって人間が地球上で生活をするためには、環境の改善に向けての努力を進めなければと思います。


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