お問い合わせ

2011年10月号 > 自然花・れんげ草過去の記事一覧 】【 最新記事
   『教育情報』代表コラム (2011年10月)
偶然か 否か

 今、これまでの私自身を振り返って見て、少し整理をしています。そういえば、自分の周りにある状況を少しずつ変えてきたなという感じがしています。

15歳で田舎を出て大阪に行き、小さな町工場で働くようになったのですが、周りには同年代の人はいなくて、ほとんどが年齢がかなり上の人たちでありました。その工場では、「ここには若い人が来ないからね」と話をしていました。
 3年後くらいに私は、倫理の学びの会で知り合った若い人も仲間に入れて、お金を掛けずに時間を潰そうということで、『若衆会』という山登りの会を作って活動をするようになりました。また、ソフトボールをしていた2つ後輩が、田舎から出て来てその工場に就職をしたのを契機に、年上の人たちも誘って野球部を作りました。ランク付けは低かったチームですが、地域で対外試合などを行うようになりました。
 私がその町工場で行った事は何かと言えば、若い人たちの入社に貢献したということです。山登りの会と野球部のことを会社案内のパンフレットに載せたところ、10人ほどの若い人たち会社に入るようになりました。そのような事があったのを思い返します。

 行く先々で、いろいろな事をしてきました。大阪に居た時に、倫理の学びの会の青年が集まって訓練会をしようということで、比叡の山で第1回の練成会を行いました。回数を重ねていく内に、それが青年部の全国練成会につながっていきました。その後、女子青年の練成会、婦人部の練成会、壮年の練成会が行われるようになり、それら全てが全国的に広がる練成会になっていきました。また、夏休み中の子どもたちを集めて、勉強を見たり遊んだりさせたりすることも行いました。これが後のジュニア練成会につながり、全国各地で行われるジュニア練成会の基礎となりました。

 学校教育においても、週休2日制の導入の時にPTA会長をしており、週休2日制のモデル校になっていたものですから色濃く関わることになりました。山形県で行われた全国のPTAの会に参加し、文部大臣が来ていたので発言させて頂いて、高校の総合学科の必要性を訴えました。4年は掛かりましたが、総合学科開設の口火を切ったことは確かです。良いと思った事は口に出し、小さな所から大きなものにつながるように火付け役をしてきたなと感じます。

 偶然の一致であるのかどうか判らないのですが、私が行く所は少しずつ状況変化が起きていると感じます。活動拠点のある松山市の三津地区でも、古かった私鉄の駅舎が味わいのある駅舎に生まれ変わり、駅周辺の整備が行われました。またアスファルト舗装であった通りもカラーブロックで舗装し直され、水はけも良く歩きやすい道になりました。
 東温市の活動拠点の建物は、ちょうど私鉄駅前に位置しているのですが、昨日出掛けますと、駅前にあったいろいろな物が除けられて、すっきりと綺麗になっていました。目の前のまちの玄関先が、前とは違って非常に使いやすく良いようになってきました。行く先々でいろいろな事をしますけれども、私の周りでは環境が変わるという状況が起きています。「それは偶然です」と言われても仕方がないのですが、偶然ばかりではなく、かといって必然でもなく、本当にそこに心を向けるが故に、出来上がっていくものがあるのです。自分の周りを良くしていくためにどうしようかと、いつも頭の中にイメージを思い描いているから、それが発言となったり行動となったりして他者に働き掛けるものとなり、人の心を動かし、そのような結果になっていくのだと思います。

 自分の周りにあるものや目に映るものが、良くなればと思い続け、そのような展開になっていくのは、喜ばしい事です。自分の周りが変わるだけでも、感謝の思いになります。心を掛けた分だけ、その地域と言いますか、目の前に明るい展望が開けるのだと感じています。


ご意見、ご感想はこちら。
▲ページのTOPへ

2011年10月号 > 自然花・れんげ草過去の記事一覧 】【 最新記事
管理者:rinkun1@basil.ocn.ne.jp (C)Copyright NPO法人倫理生活指導センター