お問い合わせ

2010年2月号 > 「坂の上の雲」のまち 松山
〜参〜
人物博物館「偉人たちの宝」展 (2010年2月号掲載)

 愛媛県生涯学習センター内の愛媛県人物博物館にて、秋山兄弟、夏目漱石ら愛媛ゆかりの偉人たちの名品を展示した「愛媛県人物博物館収蔵品選 偉人たちの宝」が開催されています。


 同展は、NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」の主人公・秋山兄弟を中心とした登場人物ゆかりの品を展示した第一部と、そのほかの愛媛県に関係の深い学問、教育、芸術、文芸、スポーツの分野で活躍した偉人たちが残した品を展示している第二部の2つのコーナーに分かれています。

秋山好古の大礼服


 第一部は、秋山兄弟ゆかりの資料と、兄弟と親交の深かった正岡子規、新田長次郎、山下亀三郎の関連資料、日露戦争関係資料が併せて展示されています。

 展示室に入って、一際目を引くのが秋山好古の大礼服です。大礼服とは、貴族、文官、武官が宮中儀式や饗宴などに列席する際に着用する最高の礼装をいいます。明治4年(1871)に「制服を改ムルノ勅語」が発布され、伝統的な装束類から西洋風の大礼服が広まりました。大礼服を着た好古の写真も並べられ、その装飾や勲章の多さに圧倒されます。眞之の正装軍帽、好古のドレスグローブ、二人の指揮刀、鞄には「秋山」の文字が書かれているなど、実際に本人が使用していた様子がうかがえます。

好古、眞之の指揮刀 眞之の軍帽とカバン。カバンに記した「秋山」の文字が見える。


宮内省から好古に宛てた昭和天皇の結婚式の招待状

 また、宮内庁が陸軍大将だった好古に宛てた、皇太子裕仁親王(後の昭和天皇)と良子女王のご婚礼の祝宴への招待状(下写真)のほか、退役後、松山へと戻った好古の北豫中学校(現・松山北高校)の校長時代の写真、学校の講堂で生徒を前に壇上に立つ写真など、とても貴重な品ばかりです。

 幼き日の好古、眞之兄弟が使っていた漢学の書籍も展示されており、書籍には二人が書いたと思われる「秋山信三郎(好古の幼名)」「秋山淳五郎(眞之の幼名)」の名が書かれてありました。二人の父、秋山久敬は漢学に長じており、維新後は愛媛県の学務係を務めていました。

夏目漱石から、親友の狩野亨吉に宛てた手紙



 そのほかにも、正岡子規が、同郷の言語学者・小川尚義が帝国大学を卒業し松山へ一時帰省する際に贈った「十年の 汗を道後の 湯に洗え」の句が書かれた短冊などを展示。第二部では夏目漱石から、旧制第一高等学校(現・東京大学の前身)の校長を務めていた親友の狩野亨吉へ宛てた手紙などが展示されています。




 「坂の上の雲」関連以外にも多数の展示品があり、どれもここでしか見られない貴重なものばかり。愛媛ゆかりの偉人たちのお宝を鑑賞してはいかがでしょうか。


愛媛県人物博物館収蔵品展
「偉人たちの宝」
〈観覧無料〉
―秋山兄弟、夏目漱石ら25人の名品―

●場所:愛媛県生涯学習センター内
       愛媛人物博物館(松山市上野町甲650)
●期間:〜3月22日まで
●時間:9時〜17時30分(入場は17時まで)
●休館:月曜日(祝日の場合はその翌日)
●電話:089-963-2111(代)

「坂の上の雲」のまち 松山 これまでの記事
〜弐〜 秋山兄弟 生誕地 (2010年 1月号掲載)
〜壱〜 JR四国「特急しおかぜ」 ラッピング列車を運行 (2009年12月号掲載)

 連載シリーズ“「坂の上の雲」のまち 松山”では、折々の話題や、郷土の関連スポットなどを紹介していきます。見てみたいスポット、知りたい情報などがありましたらお寄せください。
→eメール:rinkun1@basil.ocn.ne.jp

▲ページのTOPへ

2010年2月号 > 「坂の上の雲」のまち 松山
管理者:rinkun1@basil.ocn.ne.jp (C)Copyright NPO法人倫理生活指導センター