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入口の一枚板を使った戸。
タタキのセメント模様も凝ったものです。 |
木村邸は、明治14年に建てられた木造2階建て、本瓦葺切妻造りの町屋で、来年2011年で築130年になります。隣家の藤内家が建てたものを、三津浜で10代にわたり廻船問屋を営んでいた木村家が購入しました。前の当主の木村又三郎さんは、町会議員や先述の三津浜銀行代表取締役となるなど、地元の名士として活躍しました。最盛期を迎えて、いろいろな情報や文化が入ってきていた三津浜にあって、「文化の担い手」であった木村家をはじめとする三津の豪商たちは、競って贅をつくした家を建てました。
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| 2階へつづく階段箪笥 |
建築の知識がある人は、木村邸の玄関を見ただけで、この家がどれほどの金持ちの家であったかが分かるそうです。玄関には、現在では作ることが困難なほどの大きな一枚板を使った扉があります。邸内に一歩踏み入れると、玄関土間の亀甲模様、大きな梁、2階へ上がる階段箪笥、竹で作られた窓枠など、目を引く物の数々が。女の子が生まれたことを祝って作られた風呂には、珍しいコウモリ柄のタイルが貼られています。また、湯気抜きと明かり取りを兼ねた天窓も凝った造りです。当時は、家に風呂があることは大変珍しいことでした。2階の床の間の明かり取りの窓には、様々な模様が施されています。どこを見ても、当時の職人さんの粋な仕事とこだわりが感じられ、「木村邸」の魅力に引き込まれてしまいます。
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| 1階 現在はカフェに使われています。 |
100年、200年と建ち続ける日本家屋の素晴らしさを今に伝える「木村邸」。持ち主が三津の街を離れ、しばらく空き家でありましたが、現在はボランティアの手によって管理・整備され、毎月第2・第4土曜日にカフェとして一般開放されています。また、様々なイベントも開催され、多くの人たちが出入りし社交場として繁栄してきた「木村邸」を未来に繋げる活動がなされています。
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