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●お店を始めたきっかけは?
花が好きで、自分の楽しみでお花を植えていたのを、造園の事務所に来られた人から「自分の所にも植えて欲しい」と言ってもらったりしていたのがきっかけでしょうか。「お店がどこにあるか分からない」と言われて看板を付けたり、ちょっとずつ、言われて言われてしていって(笑)。
この建物は主人の父が建てた家で、父はよく、「もう建てられないような、いい材料を使った家なんだ」と自慢をしていました。古くなった家を修理する際に、事務所もきれいにして、せっかくだからお客さんに来てもらえるようなお店にしようということでリフォームしたのが3年前。
家がきれいになるまでに、できるか分からないけど、とりあえず何でもできるように、資格を取ったり勉強しておこうと思って、それは一生懸命にしてきました。最初から花屋をしようと思って始めたのではなくて、それでも他の選択はなく、気が付いたらこのような形にできあがっていたという感じですね。
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| 緑あふれるお店。壁の青は、以前に見たユトリロの絵の色を取り入れたものだそう。 |
●仕事の内容は?
お花のアレンジや寄せ植えを作ったり、アレンジの教室を開いたり、お花の管理や仕入れをしたり。セリにも行くんですよ。古くなったらドライフラワーにして、お花が最後まで無駄にならないように手立てをするのがお花に関しての仕事です。雑貨の方は、仕入れてきて、ラッピングをしたりしてお客様に提供することです。
仕入れは、高知の市場に毎週行っています。初めは何を言っているか分からなくて、何も買えずに帰ることが何回もありました。お花はすごくきれいですけど、駆け引きもあるし、きれいではない世界もあります。だからだんだんと性根もできてくるし(笑)。
裏側は、土も触らないかん、取引先と喧嘩することもある。傷つくこともあるけど、私自身は負けず嫌いなんでしょうかね。マイナスはマイナスを呼んでくると思うので、意識して前に向いて、ちょっとのことでも積み重ねていたら、大きなことがまたできるようになるかもしれないと思うようにしています。
●この仕事をしていて良かったと思うことは?
まず、人とふれあいますよね。お馴染みさんになると、ちょっと今日は違うなというのが分かるんです。そういう時は、あまり良いことが続いていないのが話していて分かったり、見隠れしたりします。そんな時に私が何をしてあげられるかと思ったら、とりあえず笑って帰らせてあげられると思うんです。
お花の次は香りかなと思って、アロマの勉強もしました。今、眠れない人がたくさんいますよね。男の人にも更年期障害で困っている人が多くいて、気持ちが病んでも男の人は黙って耐える人が多い。そーっと来られて、「眠れないんですよ」と言われる方に、女の人が好むような優しい香りをお勧めすると、気に入って買って下さったりします。私がおばさんということもありますが、男の人も入れるお店を目指しています。
それから、お花を植えると町がきれいになりますよね。それは一番大事だと思います。「ああ、こんな所にお花が咲いていたんだな」って気付くだけでも、一時でもくさくさとした気分から離れられる。そういう感性に入っていくような手助けができるんですよね。
工場の花壇に植えさせてもらっていると、トラックの運転手さんが、「あんまりきれいに咲いているから」と、トラックの中に一輪挿して運転していると言ってくれたんです。「ああ、役に立っているな」って。そういうことがすごく嬉しいですね。
お店の名前の「三昧」は、仏教用語の「サマディー」が語源で「一生懸命」とか「ひたすら」という意味があると聞いて、何かの時に付けようと思っていたのだとか。
「私の主体は何かっていったら、『お母さん』なんです」と横内さん。20歳、高3、高1になる子どもさんを育ててながら、その時その時に自分ができることを思いながらしてきたことが、今につながっています。
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