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   (2006年2月)
印象的な空間とその背景を紹介。
松山地方気象台(松山市北持田町)
 ▼松山東署前の電車通りから東に少し入り込むと、大通りの喧噪を逃れた住宅街に松山地方気象台は建っています。昭和3年に「愛媛県立松山測候所」として建築。当時の姿をほぼそのままに残しつつ、今も現役の気象台として、中では日々の業務が行われています。


 ▼鉄筋コンクリート2階建て。石張り風の外壁に、縦にスライドする長い窓。塔の上のストライプの入った部分にある丸いくぼみは、かつて時計がはめ込まれていた跡なのだそう。戦時中は建物全体が黒く塗りつぶされ、気象観測の大切な役目を果たしつつ戦火を免れたとのこと。玄関から中に入ると、ホールには、白いギリシャ風の柱、こげ茶色をした重厚な廻り階段、天井を飾るメダイオン(円形に縁取られた浮き彫り)など、洒落た装飾が随所にほどこされています。「やっぱり落ち着きますね」とは、ここに勤める職員さんの一言。外から一見したのでは想像がつかない、時が止まったかのような静かな空間です。


 ▼この建物が、このほど国の有形文化財(建造物)に登録されました。今後も大切に保存され、より多くの人に親しまれながら活用されていくことでしょう。
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