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【一言一行】最新号
   ショートコラム (2004年3月)

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 松山に来て初めの頃、理解に苦しんだ言葉がありました。「帰ってこうわい」という言葉です。徳島出身で、大阪・東京と生活をしてきて、その表現を知らないために、帰ってしまった人をいつまでも待っていたこともありました。国内でも地方によって異なる表現があって、とまどうことがあります。

 十何年か前に、中国へ行った時のことです。帰国する際に、ちょっとした手違いで私の荷物が空港に届かず、他の連れの人たちとは別便で帰ることになりました。ところが、どれも満席で空きがないのです。どうしても帰らなければならないのに、通訳が交渉をしてくれてもなかなか相手に伝わらずどうにもなりませんでした。

 そこで私は、言葉は解らないのですが、話したり書いたりして自分で直接訴えることにしました。その一生懸命さが伝わったのか、1つの席を頂くことになりました。客席は満席なのです。私は、乗務員の席をもらって帰ることになりました。他の乗客とは向かい合わせに乗って帰ったのは、たいへん貴重で面白い経験でした。

 先に帰った人たちは東京着で、私の便は大阪着でした。ですから松山空港へは、私の方が先に着いてしまいました。まだ帰っていないはずの私が、先に中国を発った人たちを出迎えたものですから、皆が目を丸くして驚いたのは言うまでもありません。

 言葉が通じなくても、言わんとすることを相手に解ってもらって、相手を動かし、自分の目的とすることを為し遂げていくには、ハートをぶつけていくしかありません。相手に訴えていくのは、言葉や表現の上手・下手ではなく、訴えようとする情熱の有無ではないでしょうか。
(T) 

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これ以前の『一言一行』
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●2004-01  中学生や高校生など、ある程度大きくなった子どもが、親の食べかけの物でも、何ら躊躇することなく口に入れるようであれば、子どもの心は親の手の内にあると見て良いと思います〜
●2003-12  人間は、困った時には人に相談をしたり、人から助言がほしかったりするように、仲間を求める意識がたいへん強いものです。中学生や高校生は、人間関係の中でも、友達を最も大切にしますが、どうして、父親や母親に求めようとしないのでしょうか〜
●2003-11  日々の生活を送りながら、いつも素直な気持ちでいたいものです。小さな事にでも、「良かった」と感じる心を忘れてしまって、ガミガミブツブツと言いながら一日を終えていくのは、砂を噛むような生活ではないでしょうか〜
●2003-10  旭硝子財団が、今年の環境危機時計は、9時15分と発表しました。『環境危機時計』は、地球環境の危機レベルを時刻で表したもので、9時15分は極めて不安な時間帯に突入している状態だそうです。環境意識を高めるには、判りやすい表示だと思います〜
●2003-09  高校や大学の受験に際して、Aが駄目ならB、Bが駄目ならCというような心で試験を受けるのは止めるように、とよくアドバイスをします〜
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