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さりげない気遣いは、人の心を温かくしてくれます。土佐くろしお鉄道の取材中に出会った高校生さんたちのお話です。
赤岡駅で列車待ちをしていた時、ちょうどそこに居合わせた女子高生の5人グループに声を掛けて、電車をどのように利用しているかとか、駅の特徴などについていろいろと教えてもらいました。女子高生らしく、楽しくにぎやかに、それでもたいへん素直に質問に答えてくれました。彼女らの会話の中には、時折、土佐弁が混じるのですが、それも自然に感じられて、他県からやってきた者には珍しく、耳で『高知』を味わいました。
時間が来てプラットホームに向かうと、グループの内の2人が同じ電車に乗り合わせることがわかりました。私の行き先を知るや否や、運賃表を見て料金を教えてくれました。また電車が到着すると素早く先に乗り込んで、整理券を取って手渡してくれました。そして「車掌さんから切符を買えますよ」と教えてくれて、車掌さんのいる車内の前方へと案内をしてくれました。初めての乗車で不案内だろうと思い、お世話をしてくれたという訳です。さりげなく、しかも手際の良い一連の行動に、すっかり感心してしまいました。
また、車内の窓際に立っていた男子高校生のグループは、こちらがカメラを持っているのが判ると、さっと自分たちが退いて、眺めの良い場所を提供してくれました。彼らの態度もさりげなく、全く自然な振る舞いなのです。このことにも感心しました。
高知県ではこの4月から、『観光部おもてなし課』が設けられるそうです。高校生さんたちのさりげない気遣いは、何よりのおもてなしだと感じました。(R)
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