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今年も桜の季節が通り過ぎようとしています。ところどころには、もう鯉のぼりも泳ぎ始めました。鯉のぼりが見える風景は、最も日本らしい景色の1つだと思います。
最近、とっても元気の良い鯉のぼりを見掛けます。ちょうど毎日通る道筋に立てられているので、その鯉のぼりについ目が向きます。いつも風に向かってほぼ垂直に、元気よく泳いでいるのです。この鯉のぼりは、そよ風でもきれいに泳ぐように考案されていて、特許を取っているそうです。
鯉のぼりを見ると、頭の中では「♪甍の波と雲の波〜」と、唱歌『鯉のぼり』が回り始めます。はつらつとしたメロディーは、ちょっとしんどい時にも元気が出る気がしてきますし、勇気も湧いてきそうです。子どもの元気な成長を願って鯉のぼりを立て始めた先人の思いが、今に伝わる気がします。
我が家でも、子どもが幼かった頃には鯉のぼりを上げていました。今では、実家のタンスの中で眠っています。春になると川や谷など屋外で、数多くの鯉のぼりを一本のロープに吊して、それを幾本も掛けて見せる場所があります。そのために不用の鯉のぼりの寄付が呼びかけられたりします。有効利用してもらえればと、今までに何度か寄付をしようと思ったのですが、そのたびに義母から『待った』がかかりました。
我が家の子どもたちのために元気に泳いでくれた鯉のぼりが、屋外で雨風にさらされたままになるのはかわいそうで忍びないと言うのです。優しい義母ですからそのように言うのももっともだと思い、そのままにしています。
タンスから出して多くの人に見てもらうのも良し、優しい心を尊重するのも良し、というところです。 (U)
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