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   ショートコラム (2008年5月)
毎日行き来する道で

 毎日行き来する道は、山あり、海あり、田畑あり、会社や大きな工場が並んでいたりと、いろいろと変化に富んでいます。小さな峠越えをするこの道は、春夏秋冬でいろいろな表情を見せてくれて、なかなか趣があります。自然の景色を眺めてあれこれと思いながら、車中の時間も楽しんでいます。

 今日は、ついこの間まで山のあちらこちらに華やかな彩りを添えていた山ツツジが、いつのまにか影をひそめているのに気が付きました。名残があるものも、ほとんど色あせています。こんなに急に景色が変わるのか、といぶかしく思うほどなのです。ここ数日は日中は高い気温でしたから、びっくりしてしまったのかも知れません。

 山ツツジに取って代わって姿を現しているのが、紫の桐の花です。山全体の緑の中にあっては、桐の花はツツジほど色が映えることはありませんが、それでも雑木林の中で、しっかりと存在感を示すかのように咲いています。自然は、かくも正直なものかと思いながら、車を走らせました。

 今年はどういう訳か、この道でよくたぬき(?)に出会します。残念ながら生きている訳ではないのですが…。犬でもなく猫でもなく、あのような毛並みと大きさなら、たぬきではないかと勝手に思っているのです。いずれにせよ、こんなにも毎日のように、見掛けることは今までにありませんでした。山の何かが変わったのか、最近になって家庭ゴミまで沿線に捨てられるようになって、それを目当てに道路に出てくるようになったのか。人が歩いていただろう峠越えの道に車がひしめくようになって、山の小動物が輪禍に遭っています。

 自然の恩恵に感謝しつつ、安全運転で帰ります。(うさ)


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