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   ショートコラム (2008年7月)
山の愉しみ

 四国地方は、今年は早々と7月4日に梅雨明けをしてしまいました。昨年よりも19日も早いのだそうです。これからたっぷりと2カ月は続く暑い日々と、上手にお付き合いをしていかなくてはと思っています。
 長梅雨はうんざりするけれども、かといって短いと、この夏の水は大丈夫かと心配になります。5月末に梅雨入りをして以来、雨の日が多かった印象を持っていたのに、5月、6月のお天気一覧を見てみると、思いの外、雨の日が少ないのに少々驚きました。それでも水瓶となる愛媛県下の各ダムは、今のところ貯水量がほぼ100%とのこと。山にはしっかりと雨が降ってくれていたんだな、と思ったりしています。
 山とは全くの無縁であったのですが、ここのところ、取材で出掛けることもあるようになりました。温かな季節になると、山に入るのはちょっとおっかなびっくりなのです。なるべくそういう季節を外して出掛けています。
 山を歩くと、鳥のさえずりや谷川のせせらぎの音が聞こえてきたりします。それだけで気持ちがスーッとするから不思議です。思わぬ所で滝に遭遇して、人を寄せ付けぬ荘厳さを感じたり、巨木に出会して圧倒される思いになったこともあります。霧の峠道で、笹やぶからひょっこりと野ウサギが現れた時には、感激しました。初めて野生のウサギを目にしたからです。自然は心をこんなに豊かにしてくれると実感します。
 取材目的で出掛けているものの、山の中では目に映る景色も肌で感じる空気も、なかなか楽しいのです。木の種類を見分けられたり、鳥の声を聞き分けられたら、もっと楽しいだろうなと思います。平地から緑の山を眺めながら、そんなことを思っています。 (うさ)


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