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先日、小学生の子どもたちを集めて戸外でイベントを行っていた時のことです。その場に座ってもらいたいと思って私が出した言葉に、子どもが誰一人として反応しないことがありました。周りにいる大人の中には座った人もいましたが、子どもは「どうしたらいいんだろう」という顔をして、突っ立ったままでした。1人ひとりの頭の上に、まるでクエスチョンマークが付いているような光景です。その様子が何とも可笑しく、私も一瞬、一体何がどうなっているのだろうと思いました。
大人から、「その言葉では、子どもに通じないのではないですか」と声があり、「えっ、そうか」と思った次第です。もう一度、「では、そこにしゃがんで下さい」と言い直すと、子どもたちは、その場にしゃがみました。
私は最初に、「そこにつくなんで下さい」と言ったのです。『つくなむ』という言葉は『しゃがむ』という意味で、私の出身地である徳島では私の世代でも普通に使われている言葉です。愛媛の東予地域でも意味は概ね通じるらしく、それで座った大人もいたようです。小さな子どもを持つ親の世代では、この言葉が使われることはほとんどないようで、私の「つくなんで下さい」という指示に対して、言葉を理解して反応する子どもはいなかったという訳です。
小さな子どもは、解らないものは解らないなりに、自分勝手に行動をしないのです。もしこれがもう少し大きくなった子どもや大人の集まりならば、解っても解らなくても、自分の考えを挟んだり人のしていることを見たりして判断し、行動するでしょう。このことを見ましても、小さな子どもほど、素直に考え、素直に行動するものだと思います。
(T)
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