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   ショートコラム (2011年10月)
自然の中で
遊ぶこととは

 遊びの感覚の中に、大変なものがあるなと感じます。子どもの頃、追いかけっこやかくれんぼをする時に、道の両脇に生い茂っている草を両端から引っ張って結び合わせて、通った人を転ばせるしかけを作って遊んでいました。山道を遊び場として、子ども同士でしていたことなのですが、遊び終えて家に帰る時には、結びをほどいておくのが決まり事になっていました。

 ある時、ほどくのを忘れて大人が転んでしまい、子どもたちがずいぶん厳しく叱られたことがあります。山仕事をする大人は、ベルトに鎌を引っ掛けて歩いているものですから、ふいに転んでしまえばケガにつながるのです。子ども心に、守らなければならない事、してはいけない事があることを知りました。

 今夏、落とし穴に落ちて亡くなったニュースがありました。本来、落とし穴というものは、人を驚かせるために作るものではなく、人の生命や物の生命を奪う時に作る物なのです。大きな穴を掘って動物を追い込んで捕獲したり、戦争では敵の生命を奪うために穴を掘りました。子どもの頃には、浅い小さな落とし穴を作ったこともありますが、歩いていて穴に落ちてもたいしたことはありませんが、走っていて落ちてしまえば、いくら浅くともケガをします。自然の中で遊ぶ時には、してはいけないものがあることを強く思った事件でした。

 人間が楽しく遊ぶ裏には、危険が伴うものがあります。飲み食いをして楽しむのは良いのですが、それには金銭が伴いますから、度が過ぎれば大変なことになってしまいます。『落とし穴』と言われますが、楽しみの後ろにある落とし穴に、はまらないようにしなければなりません。(T)


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